コラム
2023/11/15
人工芝って水はけが悪いの?水はけをよくする敷き方や下地材を紹介
- 「人工芝の水はけは悪いの?」
- 「人工芝の水はけをよくする方法は?」
- 「ベランダに敷く場合の水はけ対策は?」
このような疑問を持っている方は多いのではないでしょうか?水はけのよさ以外にも、人工芝を長くキレイに使いたいと思う方もいるでしょう。
本記事では、人工芝の水はけに影響するポイントや、水はけをよくする方法を紹介します。また、水はけがいい状態で長くキレイに使うための秘訣や、ベランダに敷く際の水はけ対策についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
人工芝の水はけは悪いの?
基本的に人工芝は、湿気を防ぎカビや害虫が発生しにくいよう排水穴がついており、水はけしやすいように作られています。雨が降ったとしても、人工芝の上に水がたまることなくはけていきます。そのため、人工芝自体の水はけについては心配する必要はありません。
ただし、人工芝の敷き方や敷く場所によっては、水はけが悪くなる場合があります。人工芝を敷く際は「適切に設置できているか」「敷く場所の排水設備は問題ないか」など、さまざまな点に注意することが大切です。
まずは人工芝の水はけが悪くなるポイントや、水はけをよくする方法を知り、効果的な対策につなげていきましょう。
人工芝の水はけに影響する5つのポイント
人工芝の水はけに影響するポイントは、以下の5つです。
- 庭の土の状態
- 地面の勾配
- 下地材の透水性
- 防草シートの透水性
- 人工芝の透水性
それぞれのポイントを知って、水はけにとって何が悪影響なのか参考にしてください。
1.庭の土の状態
もともと庭にある土が水を吸入しにくく水たまりができやすい状態だと、人工芝を敷いても水はけは悪くなります。普段から雨が降った際に、庭に水たまりができやすいか確認しておいてください。
大雨が降って一時的に水がたまるのは仕方ありませんが、時間が経過しても水がなくならないようであれば、庭の土自体の水はけが悪い証拠です。その状態で人工芝を敷いても、湿気がたまりやすくカビや虫の発生原因になります。
2.地面の勾配
人工芝を敷く際、地面が平らで勾配がないと、水はけが悪くなります。庭は基本的に、排水溝側に向けて水が流れるよう設計されていますが、中には勾配が緩くスムーズに排水されないケースもあります。
庭の勾配の状態が知りたい方は、人工芝を設置する前に業者に確認してもらいましょう。事前に勾配が緩いことがわかれば、改善することは可能です。水はけが悪いと、カビが発生したり人工芝が傷みやすくなったりします。地面の勾配に原因がある場合は、必ず改善してから人工芝を敷きましょう。
3.下地材の透水性
下地材の透水性によって、水はけの状態は変わってきます。下地材の主な種類は、以下のとおりです。
- 砕石
- 山砂
- 真砂土
- 川砂
- 砂利
この中でも真砂土は水はけが非常によく、人工芝の下地材に適しているため、当社でもよく使っています。人工芝に関する相談があれば、お気軽に当社「もりかわ人工芝」にお問い合わせください。
4.防草シートの透水性
防草シートは、雑草が生えてこないように人工芝の下に敷くシートです。基本的には、透水性の高い防草シートですが、ものによっては水はけの状態が悪くなる可能性があります。
防草シートは一度敷くと、張り替える作業が大変なため、事前に特徴を確認しながらどの防水シートを敷くか決めておきましょう。防草シートについてよくわからない方は、専門の業者に依頼して相談しながら決めるのがおすすめです。
5.人工芝の透水性
人工芝自体の透水性が悪いと、水はけが悪くなり芝生の上に水たまりができやすくなります。人工芝には透水穴があり、基本的には水はけのいい作りになっています。しかし、古すぎるタイプや、あまりにも安価なものの場合、透水穴がない可能性もあるため、購入前に必ず確認することが大切です。
また透水穴はあるものの、穴のサイズが小さすぎたり、穴同士の感覚が広すぎたりすることで、水はけが悪くなるケースも考えられます。人工芝を選ぶ際は、水はけのよさを確認してから購入しましょう。
人工芝の水はけ対策5選
人工芝の水はけ対策は、以下の5つがあります。
- 土の状態を整える
- 下地に勾配をつける
- 水はけのいい下地材を使う
- 水はけのいい防草シートを敷く
- 透水性の高い人工芝を選ぶ
人工芝を敷く前の準備の段階が非常に重要になるので、ぜひ参考にしてください。
なおここで紹介するのは、DIYで人工芝を敷く方法ですが、DIYが苦手な方や確実に水はけのいい状態で人工芝を敷きたい方は、専門の業者に依頼することをおすすめします。
関連記事:人工芝はDIYで施工可能|自宅で施工する際のポイントや注意点を紹介
1.土の状態を整える
庭の土の状態が水はけに大きく影響するため、まずは土の状態を整えることが大切です。雨の日に水たまりができて、数時間経っても水がひかない場合は、水はけのいい土に変更を検討したほうがいいかもしれません。
また土をしっかりと固めて平らにすることで、人工芝が安定し水はけのいい状態を作れます。土の状態が悪いと、下地材や人工芝の水はけがよくてもあまり意味がありません。まず土台となる庭の土を整えて、水はけのいい環境を作った上で、人工芝を敷いていきましょう。
2.下地に勾配をつける
庭は基本的に排水されやすいよう勾配がつけられていますが、中には勾配が緩く排水がスムーズに流れない場合もあります。勾配が緩いと水たまりができやすく、人工芝のカビの発生や、傷みの原因になります。
庭の勾配が不十分な場合は、下地を作る際に勾配をつけて水はけをよくしましょう。自力で勾配をつけるのは可能ですが、庭のスペースが広いとかなりの労力が必要です。庭が広い場合や、自分で行うのに自信がない場合は、人工芝の設置を業者に依頼して、ついでに庭の勾配の確認をしてもらい、不十分であればつけてもらいましょう。
3.水はけのいい下地材を使う
水はけのいい下地材を選ぶことも、人工芝の水はけ対策のひとつです。また以下のような、人工芝と相性のいい下地材を選ぶことで安定し、より水はけのいい状態を作れます。
- 砕石
- 山砂
- 真砂土
庭の整地や下地材選び、人工芝の敷設など一連の作業を専門の業者に依頼すれば、スムーズに人工芝を敷くことが可能です。自力で行うよりもかなり手間を減らせるので、自力で行う自信がない方は、業者に相談してみましょう。
下地材の種類やそれぞれの特徴については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:人工芝に下地はなぜ必要?下地の重要性や素材の種類、下地の作り方を解説
4.水はけのいい防草シートを敷く
人工芝の水はけをよくするためには、下地作りの段階で水はけのいい防草シートを使用しましょう。人工芝用の防草シートであれば、透水穴があり水はけのいい状態に作られています。ただ防草シートは本来、雑草を防止するために設計されているため、中には通気性が悪く水はけも悪いものがあります。
万が一、人工芝用以外の防草シートを購入してしまった場合は、庭の勾配を調整し排水環境を整えることで、水はけのいい状態をつくりましょう。水はけの悪い防草シートでも、水を弾いて排水口へ流れていきます。
さまざまな場所で使われる防草シートですが、あえて水はけを悪くして弾くことで地面に水が届かず、雑草予防につながっているものもあります。
5.透水性の高い人工芝を選ぶ
下地作りの段階でできる水はけ対策をすべて行ったら、水はけのいい人工芝を選べば水はけ対策は完璧です。人工芝を選ぶ際は、透水穴がありしっかりと芝生の下に水を排出してくれるものを選びましょう。
透水穴は人工芝の裏面に、一定の間隔で空いています。穴の間隔が狭いと水はけがよくなりますが、間隔が狭いと水はけは悪くなります。基本的にほとんどの人工芝に透水穴はついていますが、あまりにも安価なものや古いタイプの場合は、ついてないかもしれません。念の為、人工芝を購入する際は、商品の特徴を確認しましょう。
人工芝を水はけよく長くキレイに使う秘訣
人工芝を水はけよく長くキレイに使う秘訣は、以下のとおりです。
- 芝生の上に重いものを置きっぱなしにしない
- 芝生の上を車で通らない
- 芝生の上で火を使用しない
- 芝生に強く水を流さない
- 定期的にお手入れをする
日頃の使い方次第で、人工芝の耐久性は変わってきます。それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。
芝生の上に重いものを置きっぱなしにしない
人工芝の上に重いものを置きっぱなしにすると、芝生が倒れて見た目が悪くなります。また、芝生が倒れた状態が続くと、元の状態に戻りにくくなるため劣化しやすくなります。どうしても芝生の上に重いものを置く場合は、長時間放置しないよう注意してください。
また、人工芝の上でものを移動させる場合は、引きずらないことが大切です。摩擦によって、芝生が傷つく原因にもなります。人工芝の上に、テーブルや椅子などを置きたい場合は、あらかじめレンガやタイルで専用エリアを作る方法が有効です。
芝生の上を車で通らない
重いものを置かないことと同様に、人工芝の上を車で通らないことも、人工芝を長くキレイに使うためのポイントです。車ほどの重さになると、人工芝は傷むだけでなく、芝生のパイル部分が破損するリスクもあります。
また人工芝が濡れた際は、タイヤが滑りやすくなりスリップする危険性があるので、原則駐車場に人工芝を敷かないほうが安全です。どうしても駐車場に人工芝を敷きたい場合は、タイヤが通る部分にコンクリートやタイルなどを敷き、安全に走行できるよう工夫しましょう。
駐車場に人工芝を敷こうと考えている方は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:駐車場に人工芝を敷くのは要注意!車の乗り入れは可能か専門家が解説
芝生の上で火を使用しない
人工芝は熱に弱いため、人工芝の上では原則火の使用はできません。火だけでなく電気機器のケーブルを長時間置くと、電気の熱によって人工芝が傷む恐れがあります。人工芝の上では、タバコや花火、バーベキューなど、火を使うような行為は避けましょう。
「せっかく庭に芝生を敷いたからバーベキューしたい」と思う方もいるかもしれません。人工芝の上でバーベキューをする場合は、防火シートの活用や、芝生の上で調理はしないといった対策が必要です。
人工芝の上でバーベキューを楽しむ方法は、以下の記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
関連記事:人工芝の庭でバーベキューはできる?おすすめしない理由や安全に楽しむ方法を解説
芝生に水を強く流さない
人工芝を水で洗う際は、勢いよく流さないことが大切です。水圧が強すぎると、人工芝が傷むだけでなく、平らにした下地が凸凹になってぬかるむ可能性もあります。下地が崩れると、自力で修正するのが大変になるので気をつけましょう。
水を流して人工芝を掃除する場合は、ホースについているシャワーや霧モードを活用して、丁寧に水をかけてあげてください。汚れがこびり付いている場合でも水圧を強くするのではなく、時間をかけてゆっくり水を流し、ふやかしながら汚れを落としていきましょう。
定期的にお手入れをする
人工芝はお手入れがほぼ必要ありませんが、以下の簡単なメンテナンスを定期的に行うことでキレイに長く使えます。
- ゴミや落ち葉などがあれば拾う
- デッキブラシで寝てる芝生を立てる
- 奥にたまった土や砂を洗い流す
誰でも簡単にできるため、大きな手間もかかりません。月に1回程度のメンテナンスでも、キレイな状態を保てるのは人工芝の魅力です。
人工芝の水はけの関するよくある質問
人工芝の水はけに関するよくある質問は、以下のとおりです。
- ベランダに人工芝を敷く際の水はけ対策は何ですか?
- 人工芝は雨の日でも使えますか?
- 人工芝のデメリットはなんですか?
それぞれの質問にわかりやすく回答しているので、ぜひご覧ください。
ベランダに人工芝を敷く際の水はけ対策は何ですか?
ベランダは排水口に向けて勾配になっているため、基本的には水はけ対策をしなくても問題ありません。ただし、人工芝は透水穴のある水はけのいいものを選びましょう。さらに水はけのいい状態を作りたい場合は、水はけマットを使うのが効果的です。
水はけマットは、ベランダと人工芝に挟むことで通気性を確保し、水はけのいい状態を保ってくれます。人工芝が浸水することも減るため、カビ予防や劣化対策につながります。
ベランダに人工芝を敷きたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ベランダに人工芝を敷く方法を解説|後悔しないための手順や注意点も紹介
人工芝は雨の日でも使えますか?
人工芝は、雨の日でも問題なく使えます。ただし、以下の点に注意してください。
- 人工芝は濡れると滑りやすくなる
- 大雨が降った場合は水たまりができる
- 雨が止んでも水がひかない場合は排水設備に問題がある
人工芝は雨の日でも汚れずに過ごせるメリットはありますが、濡れると滑りやすくなるため、芝の上で滑ってこけないよう注意しましょう。
水はけがよくても、集中的な大雨の場合はどうしても水たまりができます。また雨が止んでもたまった水がひかない場合は、庭の排水設備に問題があるかもしれません。
人工芝のデメリットはなんですか?
人工芝には、以下のデメリットがあります。
- 初期費用が高い
- 芝が経年劣化する
- 準備を怠ると芝が捲れる
- 火気が使えない
一方メリットは、以下のとおりです。
- お手入れが少なく簡単に管理できる
- 雑草や虫の発生を予防できる
- 子どもが安心して遊べる
- 日当たりを気にせず敷ける
- どこにでも敷ける
人工芝のデメリットや対策については、以下の記事で紹介しているのでぜひご覧ください。
関連記事:人工芝を敷く際のデメリットは?5つのメリットやDIYする際の手順も紹介
水はけのいい人工芝で快適に過ごそう
人工芝の水はけ対策には、以下の方法が有効です。
- 土の状態を整える
- 下地に勾配をつける
- 水はけのいい下地材を使う
- 水はけのいい防草シートを敷く
- 透水性の高い人工芝を選ぶ
さらに、人工芝を水はけよく長くキレイに使う秘訣は、以下のとおりです。
- 芝生の上に重いものを置きっぱなしにしない
- 芝生の上を車で通らない
- 芝生の上で火を使用しない
- 芝生に強く水を流さない
- 定期的にお手入れをする
人工芝の水はけ対策を行い、快適な人工芝ライフを過ごしましょう。
「人工芝は水はけが悪いの?」「人工芝に効果的な水はけ対策は?」などの疑問がある方は、ぜひもりかわ人工芝にご相談ください。
施工したい場所やご要望にあわせて適切な提案を行いますので、お気軽にお問い合わせください。