コラム
2023/11/15
人工芝の庭でバーベキューはできる?おすすめしない理由や安全に楽しむ方法を解説
庭に人工芝を敷いているけど、その上でバーベキューはできるのか疑問に思っている方は多いのではないでしょうか?また人工芝の庭で、バーベキューを楽しむ方法を知りたい方もいるでしょう。
本記事では、人工芝の庭でバーベキューをおすすめしない理由や、対策を実施した上でバーベキューを楽しむ方法を解説します。これから人工芝を敷いて、庭でバーベキューを楽しみたいと思っている方も参考になる内容なので、ぜひご覧ください。
そもそも人工芝の庭でバーベキューはできる?
人工芝の庭でバーベキューをすることは可能です。しかし、適切な対策をしないと危険なため、基本的にはおすすめしません。全国にある公共施設でも、人工芝を敷いてある場所は、原則バーベキューは禁止になっています。
それでも人工芝の庭でバーベキューを楽しみたいという方は、まずはおすすめではない理由を把握しましょう。その上で、人工芝でも安全にバーベキューを行う方法を確認し、適切な対策のもとバーベーキューを楽しみましょう。
人工芝の庭で行うバーベキューをおすすめしない理由
以下のような理由から、人工芝の庭でバーベキューすることはおすすめしません。
- 人工芝は火や熱に弱い
- 汚れが落ちにくい
- 自力での修理が難しい
人工芝の特徴について理解しやすい内容になっているので、ぜひご覧ください。
人工芝は火や熱に弱い
人工芝は火や熱に弱く、基本的に火気厳禁です。なぜなら、人工芝はプラスチックや合成樹脂で作られており、熱によって溶けてしまうからです。一度溶けてしまうと元には戻せないため、見た目も悪くなります。
中には燃えやすい素材で作られている人工芝もあり、火災の原因にもなります。人工芝の上でバーベキューをする場合は、火だけでなく熱くなった油が飛び散る可能性もあるため注意しましょう。
汚れが落ちにくい
人工芝は基本的に掃除が不要で、お手入れが簡単なのが魅力です。しかし、バーベキューをすることで、人工芝の上に灰や油汚れがたまり掃除が必要になります。
通常の掃除であれば、ゴミや落ち葉を拾う程度で済みますが、油汚れの場合は水や洗剤を使って掃除しなければいけません。汚れがひどい場合は、高圧洗浄機を使わないと汚れが落ちない可能性もあります。
人工芝の上でバーベキューをする場合は、芝の上に汚れが落ちない工夫が必要です。
自力での修理が難しい
人工芝の一部が火や油の熱によって溶けてしまうと、自力で元の状態に戻すのは困難です。熱によって穴が空いた場合は、人工芝の一部またはすべてを取り替える必要になってきます。
自分で修理する場合は、穴が空いた部分の芝生を切り取り、新しいものを付け直す作業が必要です。しかし慣れていない人が行うと、芝がズレたり見た目に違和感が生まれたりして、ナチュラルな仕上がりになりません。
綺麗に修理したい場合は、業者に頼めば問題ありませんが、その分費用の負担が出てきます。
人工芝の庭でバーベキューを安全に楽しむ方法
人工芝の庭でバーベキューをすることは不可能ではありません。ただ安全にバーベキューを楽しむためには、以下のようなことに注意してください。
- 人工芝の上では火を使わない
- 防火シートを活用する
- 炭火焼き以外の方法で行う
人工芝を長持ちさせるためにも重要なことなので、ぜひ参考にしてください。
人工芝の上では火を使わない
人工芝は熱に弱いため、バーベキューをする際は、人工芝の上で火を使わないことが重要です。食材を焼く際は人工芝以外のところで行い、食べるときだけ人工芝の上で過ごすといった工夫が必要です。
人工芝に火を近づけないよう、高さのあるコンロを使う方法もありますが、灰や油が飛び散る可能性があるため、基本的には人工芝の上で火を使わないほうがいいでしょう。
防火シートを活用する
どうしても人工芝の上で肉を焼きたいという方は、防火シートを使用してください。ただし、灰や油が直接人工芝に落ちたり火が燃え移ったりすることを予防する程度で、熱によるダメージを完全に防げるわけではありません。
あくまでも、人工芝を保護する程度のアイテムだと思って使用しましょう。人工芝以外にもウッドデッキ上でバーベキューをする際にも使えるので、自宅でバーベキューをする予定がある方は、事前に購入することをおすすめします。
炭火焼き以外の方法で行う
以下のような炭火焼き以外の方法でバーベーキューをすれば、灰が落ちるリスクはなくなるため、掃除も必要ありません。
- ガスバーナーのコンロ
- 電気プレート
ガスバーナーの場合は、手軽に持ち運べて火力をこまかく調節できる点がメリットです。電気プレートの場合は、人工芝だけでなくウッドデッキやベランダでも、安全にバーベキューを楽しめます。
バーベキューをする前提で庭に人工芝を敷く際のポイント
バーベキューをする前提で庭に人工芝を敷く際のポイントは、以下のとおりです。
- 燃え広がりにくい人工芝を選ぶ
- レンガやタイルでBBQスペースを作る
- ウッドデッキを設置する
事前にポイントを把握しておくことで、人工芝でもバーベキューを楽しめます。ではそれぞれの詳しい内容を見ていきましょう。
燃え広がりにくい人工芝を選ぶ
人工芝の上でバーベキューを楽しむなら、耐熱性に優れた燃えにくい素材の人工芝を選びましょう。人工芝の耐熱性は素材によって異なりますが、一般的な耐熱温度は110℃程度です。
安価なものだと、耐熱温度が低く通常のものよりも熱に弱いため、人工芝の素材を選ぶ際は、業者に相談することをおすすめします。耐熱性に優れた人工芝でも、絶対に燃えないわけではないため、防火シートを活用するといった安全対策を行った上でバーベキューを楽しみましょう。
レンガやタイルでBBQスペースを作る
人工芝の上でバーベキューを楽しみたいなら、レンガやタイルでBBQができるスペースを作るのがおすすめです。見た目がおしゃれになるのはもちろん、エリアを広くすることでテラスとしても活用できるメリットがあります。
レンガやタイルであれば耐熱性が非常に強く、熱で燃えたり溶けたりする心配はないため、安心してバーベーキューを楽しめます。
当社でも、人工芝の上で安心してBBGができるエリアを作らせていただいた事例があるので、ぜひ参考にしてください。
ウッドデッキを設置する
人工芝と同時にウッドデッキを設置して、その上でバーベキューを楽しむ方法もあります。ウッドデッキがあると見た目がおしゃれになるだけでなく、椅子やテーブルを置いてくつろぎのスペースを生み出せます。
ウッドデッキの場合でも、灰や油で汚れると掃除が大変なため、コンロの下に防火シートや新聞紙などを敷いて、汚れない工夫が必要です。
人工芝とウッドデッキを組み合わせた際のイメージは、当社が施工した以下の事例を参考にしてください。
庭に人工芝を敷く5つのメリット
人工芝とバーベキューの相性はよくありませんが、庭に人工芝を敷くことで、以下のようなメリットがあります。
- 簡単にお手入れできる
- 雑草が生えず虫が発生しにくい
- 子どもが安心して遊べる
- 天候に左右されない
- 場所を選ばず敷ける
それぞれ詳しい内容を見ていきましょう。
なお人工芝のデメリットについては、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:人工芝を敷く際のデメリットは?5つのメリットやDIYする際の手順も紹介
1.簡単にお手入れできる
人工芝は、メンテナンスの手間がかかる天然芝と違い、施工後のお手入れが非常に簡単です。基本的に掃除は不要で、ゴミや落ち葉があれば拾う程度で構いません。
そのほか、芝が寝てしまうことを予防するために、月に1回程の頻度でデッキブラシを使い、芝を起こしてあげる作業が必要なくらいです。
人工芝は1年を通して青々としており、天然芝のように芝刈りや水やりを行う必要がないのも魅力です。
バーベキューによって汚れた場合は、汚れ方によって適切な掃除方法があります。詳しい内容は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:人工芝の掃除方法は?汚れる原因や人工芝を長持ちさせるポイントも紹介
2.雑草が生えず虫が発生しにくい
人工芝を敷くと、芝の下に太陽の光が届かなくなるため、雑草が生えにくくなります。人工芝の敷設前に防草シートを敷いたり、防草剤を巻いたりしておけば、さらに雑草が生えにくい環境にできます。
人工芝はプラスチックや合成樹脂でできているので、虫の餌が存在せず虫が過ごしにくい環境です。
庭に雑草が生えて虫の発生に困っている方は、虫の発生を予防するために人工芝を敷いてみるのもいいでしょう。
3.子どもが安心して遊べる
人工芝を敷くことで、子どもが安心して遊べる環境になります。なぜなら人工芝がクッション代わりになり、子どもが転んで怪我をするリスクを軽減してくれるからです。裸足で気軽に歩けるのも人工芝の魅力です。
雨が降った場合でも土や砂で汚れる心配がないため、人工芝の敷設によって子どもの外で遊ぶ機会を増やしています。人工芝は、子どもが自宅で安心して遊べる環境を整えてくれます。とくに小さなお子さんがいる家庭では、怪我のリスクも減らせるためおすすめです。
4.天候に左右されない
人工芝は枯れる心配がなく天候に左右されないため、日当たりが悪い場所でも敷ける点がメリットです。人工芝は一年中、日当たりや天候に関係なく、青々としたきれいな状態を保てます。
一方天然芝の場合は、日当たりが悪い場所に敷くと、芝が枯れたり生え方にムラができたりします。
ただし日当たりの悪い場所の人工芝を敷く際は、水はけの状態に注意してください。水はけが悪いと、カビや虫の発生原因になります。
5.場所を選ばず敷ける
人工芝は土の上だけでなく、以下のようなさまざまな場所に敷くことが可能です。
- 屋上やベランダなどのコンクリート
- 室内のフローリング
屋上やベランダに人工芝を敷けば、憩いの場が増やせますし、屋内に敷くことで子どもの
遊び場にしたり、ゴルフのパターの練習用として活用したりもできます。
ちょっとしたスペースに敷くだけで、場所を有効活用し、おしゃれな空間を作れるのも、人工芝の魅力です。
なおベランダに人工芝を敷く手順や注意点については、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:ベランダに人工芝を敷く方法を解説|後悔しないための手順や注意点も紹介
人工芝に関するよくある質問
人工芝に関するよくある質問は、以下の3つです。
- 人工芝を敷く際の費用はいくらですか?
- 天然芝と人工芝はどちらがいいですか?
- 人工芝はDIYで設置できますか?
それぞれの質問にわかりやすく回答しているので、参考にしてください。
人工芝を敷く際の費用はいくらですか?
人工芝自体の価格は、1㎡あたり800〜6,000円です。DIYで行う場合は、防草シートや下地材などの費用も必要になってきます。さらに業者に施工を依頼する場合は、1㎡あたり3,500〜7,000円程度が別途必要です。
当社では、1㎡あたり7,500円〜9,500円で人工芝の敷設作業を行っており、サービスの中に以下の料金も含まれています。
- 整地
- 防草シート
- 人工芝材料費
- 施工料
- アフターフォロー(3ヵ月保証)
人工芝の費用に関しては、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
関連記事:人工芝の費用はいくら?天然芝との違いやDIYで施工する手順、メリットやデメリットを紹介
天然芝と人工芝はどちらがいいですか?
天然芝と人工芝を検討する際は、何を優先するかで自分にあった種類を選べます。たとえば、芝刈りや雑草のお手入れなどをしたくない場合は人工芝がおすすめです。一方で、時期によって色合いを変える季節感を味わいたい場合は、天然芝が向いています。
どちらが正解とかはなく、自分が何を求めているかを考え最適な芝生を選びましょう。
天然芝と人工芝の違いについては、以下の記事で比較しながら解説しているので、参考にしてみてください。
人工芝はDIYで設置できますか?
事前準備をして必要な道具が用意できていれば、DIYでも人工芝を設置することは可能です。主なDIYの手順は、以下のとおりです。
- 雑草や石を除去する
- 地面を整地する
- 防草シートを設置する
- 人工芝を仮敷きしてカットする
- 人工芝をつなぎ合わせて固定する
準備するものや詳しい手順内容については、以下の記事で解説しているので、参考にしてください。
関連記事:人工芝はDIYで施工可能|自宅で施工する際のポイントや注意点を紹介
対策を行い人工芝の庭で安全にバーベキューを楽しもう。
人工芝の庭でバーベキューすることは、以下のような理由からおすすめしません。
- 人工芝は火や熱に弱い
- 汚れが落ちにくい
- 自力での修理が難しい
しかし、以下のようなことに注意することで、安全にバーベキューを楽しめます。
- 人工芝の上では火を使わない
- 防火シートを活用する
- 炭火焼き以外の方法で行う
また、バーベキューを楽しむことを前提に人工芝を敷設することも可能です。
「人工芝の庭でバーベキューがしたい」「バーベキューができるように人工芝を敷きたい」などの希望がある方は、ぜひもりかわ人工芝にご相談ください。
施工したい場所やご要望にあわせて適切な提案を行いますので、お気軽にお問い合わせください。