コラム
2023/11/15
ベランダに人工芝を敷く方法を解説|後悔しないための手順や注意点も紹介
「ベランダに人工芝を敷きたいけど本当に上手く敷けるの?」「ベランダに人工芝を敷くことでどういったメリットがあるの?」こういった疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。せっかく人工芝を敷いたのに、後悔したくない方もいるでしょう。
本記事では、ベランダに人工芝を敷く方法や注意点、メリットやデメリットを解説します。人工芝を敷いて後悔しないために参考になる内容なので、ぜひご覧ください。
ベランダに人工芝を敷いても大丈夫?
ベランダに人工芝を敷いても問題ありません。実際に、ベランダに人工芝を敷いている事例は多くあります。人工芝はベランダに限らず、場所を選ばず敷ける点が大きな魅力です。
ベランダに人工芝を敷くことで、ベランダの活用方法が広がります。これまでは洗濯物を干すためだけに使用していたスペースが、人工芝があることで安らぎの空間となります。
テーブルや椅子を置いてカフェ風にしたり、子どもの遊び場にしたり、アイデア次第でさまざまな使い方が可能です。
当社でもマンションのベランダに人工芝を施工させていただいた事例があるので、ぜひご覧ください。
ベランダに人工芝を敷くメリット
ベランダに人工芝を置くことで、以下のようなメリットがあります。
- ベランダを裸足で歩けるようになる
- コンクリートの劣化を防いでくれる
- 見た目がおしゃれになる
- 子どもの遊び場になる
- 虫が発生しにくくなる
家の中の活用スペースが広くなるさまざまなメリットを紹介しているので、ぜひご覧ください。
ベランダを裸足で歩けるようになる
人工芝を敷くことで、ベランダを裸足で歩けるようになります。通常のベランダの場合、裸足で出れば足裏が汚れるので、多くの人はサンダルを履いていると思います。真夏の暑い時期になると、ベランダのコンクリートやサンダルも温度が上がり履きにくくなります
ベランダに人工芝を敷けば、裸足で出ても汚れることはありません。人工芝の表面は日光によって温度は上がるものの、コンクリートほど熱くなることはありません。人工芝を敷くことで、ベランダに出やすい環境になります。
コンクリートの劣化を防いでくれる
ベランダに人工芝を敷くことで、コンクリートの劣化を防いでくれます。コンクリートは雨や紫外線などに当たることで、経年劣化しやすくなります。一応コーティング加工はされていますが、長時間雨や紫外線による劣化は防げません。
ベランダに人工芝を敷けば、コンクリートを外的ダメージから防いでくれるため、経年劣化の進行を遅らせることが可能です。ベランダを長く綺麗に使いたい方は、人工芝を敷くことをおすすめします。
見た目がおしゃれになる
色合いのない無機質なベランダに人工芝を敷くことで、緑が追加され見た目がおしゃれになります。椅子や小さなテーブルを置けば、カフェスペースとしても活用可能です。人工芝と合わせて植木鉢なども置くことで、さらに彩りを与えてくれます。
見た目がおしゃれになれば癒しの空間となり、ベランダで過ごす時間も増えます。ただ洗濯物を干すためだけに使っていたベランダが、人工芝によって癒しの生活空間へと変わっていくでしょう。
子どもの遊び場になる
ベランダに人工芝を敷けば裸足で歩けるようになるため、子どもの遊び場として使用可能です。人工芝がクッション代わりになるため、コンクリートの状態よりも怪我のリスクが減ります。
ベランダのスペースが広い場合は、ベランダでキャンプを楽しむ「ベランピング」も行えます。ベランダに人工芝を敷いておけば、外出できないときでも、自宅でレジャー気分を楽しめるのは大きな魅力です。
虫が発生しにくくなる
人工芝を敷くことで、ベランダでの虫の発生を抑えられます。人工芝は、以下のような理由で虫が過ごしにくくなっています。
- 人工芝の下に日光が届かない
- 雑草や枯葉などの餌がない
- 通気性がよくなり湿気が少ない
ベランダに人工芝を敷けば、緑豊かな環境でありながら、虫が発生しにくく過ごしやすい環境が実現可能です。
ベランダの下にすのこを敷いて水はけのいい状況を作り出せれば、さらに湿気を軽減できます。
ベランダに人工芝を敷くデメリット
一方ベランダに人工芝を敷くデメリットは、以下のとおりです。
- 風ではがれる可能性がある
- カビが発生することがある
- 日光によって高温になることがある
それぞれデメリットの解消法も解説しているので、ぜひご参考にしてください。
関連記事:人工芝を敷く際のデメリットは?5つのメリットやDIYする際の手順も紹介
風ではがれる可能性がある
ベランダに人工芝を敷くと、ベランダの風通し具合や敷き方によっては、風ではがれるかもしれません。人工芝を剥がれにくくするためには、まず適切なサイズで人工芝を敷くことが大切です。重量が重い素材を選ぶと、より飛ばされにくくなります。
適切なサイズや重量を選んでも飛んでしまう場合は、エアコンの室外機や大きめな観葉植物など、重量のあるものを芝の上に置き、はがれないような工夫がおすすめです。
カビが発生することがある
水はけが悪いとベランダに人工芝を敷いた後、コンクリートと人工芝の間が高温多湿になり、カビが発生しやすくなります。基本的に人工芝は湿気がたまりにくい構造になっているため、水はけが悪くなる状況を作らないことが大切です。
人工芝を敷く際に、ベランダの排水口を塞いでいないか確認してください。水を流してみて問題なく排水するようであれば、特別何か対策をする必要はありません。水が流れにくい状況にならないよう気をつけましょう。
日光によって高温になることがある
ベランダの日当たりがいいと、日光によって人工芝が高温になります。人工芝は樹脂で作られており、種類によっては熱を溜めやすく高温になりやすいものもあります。そのため、素材を選ぶ際には、特徴を確認しておきましょう。
日当たりがよく熱くなりやすいベランダの場合は、遮熱効果のある人工芝を敷くという対策も可能です。水はけに問題がないのであれば、人工芝に水をかけて表面温度を下げるという方法もあります。
ベランダに人工芝を敷く際の注意点
ベランダに人工芝を敷く際は、以下の点に注意してください。
- 水はけのいい人工芝を選ぶ
- 風で飛ばない工夫をする
- 避難はしごの上に人工芝を敷かない
事前に確認しておけば失敗を防げるので、ぜひ参考にしてください。ではそれぞれの内容を見ていきましょう。
水はけのいい人工芝を選ぶ
ベランダはコンクリートのため、庭のような土壌と違い、雨が降っても吸水されません。しかし、ベランダは雨水が自然に排水されるような設計になっています。そのため、人工芝が本来あるベランダの排水機能を邪魔しないことが重要です。
最低条件として、水はけのいい人工芝を選ぶことが大切です。水はけが悪いものだと湿気がたまり、カビの発生リスクが上がります。さらには、ゴキブリのような害虫が発生することもあります。水はけのいいものを選ぶとともに、芝の裏側に透水穴がある人工芝がおすすめです。
風で飛ばない工夫をする
人工芝はただ敷くだけだと、風に飛ばされやすくなっています。ベランダに人工芝を敷く際は、かんたんに風で飛ばされないように、接着剤や両面テープを貼り付けて固定するのが効果的です。
賃貸の場合は、退去時の剥がす際に跡が残る可能性があるため、必ず管理会社や大家さんに事前確認してください。
接着剤や両面テープの使用が難しい場合は、エアコンの室外機や植木鉢などを人工芝の上に重りとして置く方法があります。人工芝自体が重いタイプのものもあるので、風通しの状況や予算などを見ながら、検討してみてください。
避難はしごの上に人工芝を敷かない
ベランダの場所によっては、避難はしごが設置されている場合があります。避難はしごの上に、人工芝は置かないようにしましょう。万が一敷いてしまうと、法令違反と見なされる可能性があるため注意してください。
参考:避難又は防火上必要な構造及び設備の維持管理不適|消防関係法令
人工芝を敷いて、避難はしごのある部分だけが目立ち気になる方は、レンガ風のリメイクシートを避難はしごの上から貼り、人工芝に馴染ませるといった工夫がおすすめです。
再度お伝えしますが、避難はしごがあるベランダの場合は、はしごの上にものを置いたり、人工芝を敷いたりして、はしごが使えない状況にならないことが大切です。
ベランダに人工芝を敷く方法
ベランダに人工芝を敷く手順は、以下のとおりです。
- 余計なものは回収して掃除する
- 人工芝を広げる
- サイズに合わせてマーキングとカットを行う
- 人工芝を固定する
以下のような道具を、事前に準備してください。
- 人工芝
- 定規
- カッターまたはハサミ
- 養生テープやガムテープ
- 油性マジック
- ジョイントテープ(片面の粘着テープ)
- 両面テープや接着剤(ベランダ床の素材に適したもの)
どの道具もホームセンターで購入できます。
ではそれぞれ詳しい内容を見ていきましょう。
人工芝はベランダ以外にも、さまざまな場所にDIYで設置可能です。以下の記事を参考に、ぜひDIYに挑戦してみてください。
関連記事:人工芝はDIYで施工可能|自宅で施工する際のポイントや注意点を紹介
1.余計なものは回収して掃除する
まずはベランダにある余計なものを回収して、作業しやすい環境を整えます。床が汚れているようなら、掃除をして埃やゴミを取り除きましょう。ベランダに人工芝を敷く手順として、もっとも重要な工程です。
床が汚いと、両面テープや接着剤がつきにくく、人工芝が剥がれる原因になります。余裕があれば、ゴミを回収した後に水で洗い流して細かい汚れも落としておくと、より綺麗に人工芝を付けられます。
2.人工芝を広げる
続いて人工芝を広げて配置していきます。人工芝を広げる際は、以下2種類のタイプによって、広げ方が異なります。
- マットタイプ:芝目が揃うように置いていく
- ロールタイプ:たるみができないように広げる
マットタイプは芝目を揃えて置いてください。自然でリアルな仕上がりになります。ロールタイプは複数広げる場合、芝目を揃えて並べると綺麗に敷けます。
人工芝はベランダの景観をよくするために見た目も重要です。敷く方向やたるみなどに注意して、丁寧に広げていきましょう。
3.サイズに合わせてマーキングとカットを行う
一通り人工芝を敷いたら、ベランダのサイズに合わせて人工芝にマーキングしていきます。ベランダ全体に人工芝を敷く際は、障害物の位置を考慮したり、角に隙間ができたりしないよう注意してください。
続いてマーキングに沿って人工芝をカットしていきます。カットは必ず裏面から行ってください。なぜなら、表面からカットすると芝を巻き込んで傷める可能性があるからです。ハサミでもカットできますが、芝に絡むリスクを考えるとカッターがおすすめです。
4.人工芝を固定する
無事にカットが済んだら、人工芝を床に固定していきます。両面テープまたは接着剤を床につけていき、上から人工芝を敷設していきます。その際、隙間ができたり浮いたりしないよう慎重に置いていきましょう。
マットタイプの場合や、ロールタイプを複数敷く場合は、芝のつなぎ目に隙間ができたり、重なったりしないよう注意してください。見た目が悪くなるだけでなく、隙間からゴミが入り込む原因にもなります。
ベランダに人工芝を敷く際はDIYと業者への依頼どちらがいい?
本記事ではDIYでベランダに人工芝を敷く方法を紹介していますが、確実に失敗なく綺麗に人工芝を敷きたいなら、業者に依頼するほうがおすすめです。
当社でも数多くのお客様に対して、人工芝を敷くお手伝いを提供しています。実際に当社を利用したお客様の声も紹介しているので、業者に依頼する際の参考にしてみてください。
参考:お客様の声
DIYと違い、人工芝設置を業者に依頼する場合、ある程度費用が必要です。料金はベランダの広さや、人工芝の種類によって異なります。
人工芝設置の費用については、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:人工芝の費用はいくら?天然芝との違いやDIYで施工する手順、メリットやデメリットを紹介
ベランダに敷いた人工芝を長持ちさせるコツ
ベランダに敷いた人工芝を長持ちさせるコツは、以下の3つです。
- 重いものを置き続けない
- 倒れている芝を定期的に起こす
- 定期的に掃除をする
どれも面倒な手間はなくかんたんに行えるので、少しでも長持ちさせるためにぜひ実践してみてください。
重いものを置き続けない
人工芝を長持ちさせるためには、人工芝上の同じ場所に重いものを置き続けないことが大切です。同じ場所に重さがかかり続けると、芝生が倒れてしまい劣化しやすくなります。
人工芝の上にテーブルや椅子を置いて、ベランダをカフェのように使いたい場合は、以下のような工夫がおすすめです。
- 重さがかかる部分だけ交換できる状態にする(マットタイプの使用)
- 重さがかかる部分だけ人工芝を敷かない(見た目的に大丈夫な方向け)
少しでも長く人工芝を使えるよう、さまざまな工夫を試してみましょう。
倒れている芝を定期的に起こす
人工芝は時間の経過とともに、だんだん芝生が倒れてきます。芝生が倒れたままの状態だと、人工芝のつなぎ目や透水穴に芝生が詰まり、水はけが悪くなります。水はけが悪くなると、湿気がたまりやすくカビが発生しやすくなり不衛生です。
芝生の状態を維持するために、定期的に手やデッキブラシで芝生を起こしましょう。水はけの状態を維持して、経年劣化を予防できます。ベランダに限らず、庭や室内に人工芝を敷いた際も同様に重要な作業です。
定期的に掃除をする
人工芝は基本的に掃除は不要ですが、ゴミが落ちている際は気づいたら掃除しましょう。ゴミが溜まったままにしておくと、芝生が倒れる原因になり劣化を早めてしまいます。ベランダは土や砂が入り込むこともないため、こまめにゴミを取り除いておけば、そのほかのお手入れ不要です。
ベランダをカフェとして使用する際は、紅茶やコーヒーなどをこぼすかもしれません。放置するとベタつくため、こぼしたときはすぐに掃除してください。
人工芝の掃除に関することは、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:人工芝の掃除方法は?汚れる原因や人工芝を長持ちさせるポイントも紹介
ベランダに人工芝を敷いて快適空間をつくろう。
ベランダに人工芝を敷く手順は、以下のとおりです。
- 余計なものは回収して掃除する
- 人工芝を広げる
- サイズに合わせてマーキングとカットを行う
- 人工芝を固定する
ベランダに人工芝を敷くことで、ベランダを裸足で歩けるようになったり、コンクリートの劣化を防いでくれたりさまざまなメリットがあります。
人工芝を敷いたら、以下のことを意識して人工芝を長持ちさせましょう。
- 重いものを置き続けない
- 倒れている芝を定期的に起こす
- 定期的に掃除をする
ちょっとした工夫で、人工芝を長く丈夫に使い続けられます。
「ベランダに人工芝は敷けるの」「業者に頼んだほうがいいの」と気になっている方は、ぜひもりかわ人工芝にご相談ください。
施工したい場所やご要望にあわせて適切な提案を行いますので、お気軽にお問い合わせください。