コラム
2023/11/10
庭に人工芝を敷く手順は?費用やメリット・デメリットについても紹介
庭に人工芝を敷きたいけど、何から始めたらいいかわからない方は多いのではないでしょうか。DIYでできるのか、業者に依頼したほうがいいのか悩む方もいるでしょう。
本記事では、庭に人工芝を敷く手順や費用、人工芝のメリットやデメリットについて解説します。また、人工芝を敷いた後の注意点についても説明します。これから庭に人工芝を敷きたいと考えている方は参考になる内容なので、ぜひお役立てください。
庭にピッタリ!人工芝の特徴とは?
人工芝はナイロンやポリエステルなどの樹脂素材を使って、本物の芝生に似せて作られています。
使用される素材は、合成樹脂やプラスチックが主流で、ポリエチレンやポリプロピレン、ナイロンなどが多く使われています。
それぞれの素材で作られた人工芝の特徴は、以下のとおりです。
素材の種類 | 特徴 |
ポリエチレン | ・日光の紫外線や雨風に強い ・光の反射が少なく人工的な雰囲気を抑えられる |
ポリプロピレン | ・ポリエチレンに比べ軽くて強度が高い ・融点が高く耐熱性にも優れている(熱に強い) |
ナイロン | ・天然芝のように手触りが柔らかい ・屋外の刺激への耐久性が低い |
葉の長さによっても、以下の2種類に分かれます。
- ショートパイル:5~10ミリ程度の短い人工芝
- ロングパイル:40ミリ以上の人工芝
人工芝は自宅だけでなく、学校や公共施設など幅広く使われています。
庭に人工芝を敷くことで得られる効果
庭に人工芝を敷くことで、以下のような効果が得られます。
- メンテナンスがほぼいらない
- 維持費がほとんどかからない
- 耐久性が高く長期間利用できる
- 服や靴を汚さず遊べる
- スペースを有効活用できる
見た目以外にも多くの効果をもたらしてくれるので、ぜひご覧いただき人工芝の設置を検討してください。それぞれの内容を見ていきましょう。
メンテナンスがほぼいらない
人工芝を庭に敷いたとしても、天然芝のように枯れたり伸びたりすることがないため、メンテナンスはほぼ不要です。天然芝の場合は、芝刈りや水やり、草抜きなどのさまざまなお手入れが必要です。
まったくメンテナンスがいらないわけではありませんが、簡単なゴミ拾い程度をするくらいで長く使い続けられます。庭に芝を敷いて緑を追加したいけど、お手入れするのは面倒だと思っている方は、人工芝の設置がおすすめです。
維持費がほとんどかからない
人工芝はメンテナンスがほぼ必要ないため、その分維持費もほとんどかかりません。金銭面の負担がないのはもちろんですが、メンテナンスに充てる時間的コストも少ないため、お手入れの時間が確保できない方にとって管理しやすいメリットがあります。
メンテナンスや維持費がほぼ不要にもかかわらず、キレイな緑の状態を維持できるのは人工芝の魅力です。初期費用のみで長く愛用でき、購入後の金銭的負担を心配する必要もありません。
耐久性が高く長期間利用できる
人工芝は、メンテナンスに左右されることなく、一度敷くと状態を維持しながら長期間利用できます。ただ人工芝にも寿命があり、標準耐久年は7〜10年ほどです。天候や使用状況によって、寿命が変わる可能性もあります。
参考:人工芝について
人工芝は10年間問題なく利用できることを考えると、子どもやペットがいる家庭で遊びのために敷いたとしても、十分遊びに利用可能です。特別なお手入れも必要なく、長く丈夫に使える人工芝は、非常に魅力的なアイテムです。
服や靴を汚さず遊べる
子どもがいる家庭では、庭に人工芝を敷くことで、服や靴を汚さずに遊べるようになります。裸足で走り回ることも可能で人工芝がクッション替わりにもなるため、小さなお子さんがいる場合でも安心して遊んでもらえます。
雨の日でも水に触れる程度で、泥水で汚れる心配もありません。夏場であれば、ビニールプールを芝生の上に置いて遊べば、汚れることなくプールを楽しめます。天然芝の場合は、芝がプールや体に付いたり、芝生の下地になっている土で汚れる可能性があります。
スペースを有効活用できる
人工芝は、さまざまな場所に敷けるため、スペースの有効活用につながります。たとえば、通常の天然芝の場合は、日当たりの悪い場所に敷くと枯れやすいという欠点があります。また水やりが必要なので、室内やベランダなどに敷くことは不可能です。
人工芝の場合は、日当たりが悪くても枯れる心配がないため、敷く場所を選びません。常に日陰になってしまう庭の一部分や、日がまったく当たらない家の裏側などにも敷くことは可能です。室内やベランダにも敷けて、スペースを有効活用できる点は魅力的です。
庭に人工芝を敷くデメリット
庭に人工芝を敷くデメリットは、以下のとおりです。
- 天然芝に比べて初期費用が高い
- 季節感を感じられない
- 掃除に手間がかかる
デメリットは多くありませんが、人工芝の設置を検討している方は、購入してから後悔しないよう確認しておきましょう。
関連記事:人工芝を敷く際のデメリットは?5つのメリットやDIYする際の手順も紹介
天然芝に比べて初期費用が高い
人工芝は天然芝に比べて初期費用が高く、天然芝の施工費用の5倍程かかります。具体的な施工単価は、1㎡あたりで人工芝は7,000〜15,000円ほどです。一方で、天然芝は1,500〜3,000円ほどの価格です。
ただメンテナンスが不要で維持費もかからず、およそ10年間は使用できることを考えると、トータルコストにそこまで大きな違いはありません。初期費用は高いですが、メンテナンス不要な人工芝を選ぶか、維持費や手間にコストがかかる天然芝を選ぶかは、それぞれの好みで決めましょう。
季節感を感じられない
1年を通して枯れることも伸びることもなく、状態を維持できる点が人工芝の大きなメリットです。しかし、天然芝のように季節ごとの変化がなく、季節感を感じられない点がデメリットとも言えます。
人工芝は、日差しが強い真夏でも雪が降る真冬でも、鮮やかな緑色が変わることはありません。季節感を少しでも感じたい場合は、人工芝周辺に季節感を感じられるような花木を植えることで、季節の変化を楽しめるでしょう。
掃除に手間がかかる
人工芝はメンテナンス自体は楽で、掃除もゴミや落ち葉を取る程度でかんたんです。しかし、汚れ方によっては掃除に手間がかかることもあります。できれば余計な汚れはつけないように使用するのが、掃除の手間も増えず楽に使えます。
ジュースや油などの水分をこぼしてしまうと、ベタついて取れにくくなるため、すぐに拭き取らなければいけません。その際にただ拭き取るだけではなく、中性洗剤を使用したり水を流したりしながら汚れを落とす必要があります。
庭に人工芝を敷く際にかかる費用
人工芝自体の価格は、1㎡あたり800〜6,000円程度です。DIYで行う場合は、そのほかにも、防草シートや下地材などの費用も必要です。
業者に人工芝の施工を依頼する場合は、1㎡あたり3,500~7,000円程度が別途かかってきます。
もりかわ人工芝では、以下のような料金とサービス内容になっています。
- 人工芝の準備から設置まで行っている
- 1㎡あたりの施工費用7,500円〜9,500円程度で提供している
- サービスの中に、整地や防草シート、アフターフォローなどが含まれている
参考:料金体系
人工芝にかかる費用については、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:人工芝の費用はいくら?天然芝との違いやDIYで施工する手順、メリットやデメリットを紹介
庭に人工芝を敷く手順
庭に人工芝を敷く方法には、以下の2つがあります。
- DIYで行う
- 業者に依頼する
DIYが得意または好きな方であれば、自分で行えば費用を抑えられます。一方、DIYは苦手で費用はかかっても業者に依頼したほうが安心という方は、専門の施工業者に任せましょう。
それぞれ手順を解説します。
DIYで行う場合
人工芝をDIYで設置する場合は、以下のような道具が必要です。
- 人工芝
- 防草シート
- 定規
- スコップ
- トンカチ
- カッターまたはハサミ
- 養生テープやガムテープ
- レンガまたは大きめの石
- 油性マジック
- ジョイントテープ(片面の粘着テープ)
- U字釘
ホームセンターで購入できるため、作業前に用意しておきましょう。
作業の手順は以下のとおりです。
- 下地処理を行う
- 防草シートを設置する
- 人工芝を設置する
- 人工芝をスペースに合わせてカットする
- 人工芝のジョイントをつなげる
- 仕上げをして全体を確認する
手順どおり行えば難しくありませんが、DIYに慣れていない人が行うと難しいと感じるかもしれません。
詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。
関連記事:人工芝はDIYで施工可能|自宅で施工する際のポイントや注意点を紹介
業者に依頼する場合
人工芝の設置作業を業者に依頼する手順は、以下のとおりです。(当社の場合)
- フォーム、LINE、お電話にて相談する
- 見積りしてもらう(お問い合わせから平均5日以内)
- 契約後、平均1ヵ月以内に施工してもらう(1日で施工完了するケースが多い)
- 施工完了後、当日現金もしくは、お振込にて料金を支払う
工事の流れは以下のとおりです。
- 人工芝を敷けるよう更地にしていく
- 切り株などの障害物の撤去する
- 下地材を搬入し転圧機を使用して整地を行う
- 隙間ができないよう丁寧に防草シートを敷設する
- つなぎ目が目立たないよう、庭の形にあわせて丁寧に人工芝を敷設する
- 施工完了後も安心して使えるようアフターフォローも行っている
参考:工事の流れ
まずは一度見積もりを依頼して、費用と相談しながら決めるといいでしょう。
庭に人工芝を敷いた後の注意点
庭に人工芝を敷いた後は、以下3つのことに注意しましょう。
- 定期的に掃除する
- 車の乗り入れは避ける
- 人工芝上では火の使用は控える
以上のことに気をつけるだけで、人工芝の状態を維持し長く使えるので、ぜひ参考にしてください。
定期的に掃除する
人工芝はメンテナンスがほぼ不要ですが、より長持ちさせるためには定期的な掃除が効果的です。掃除といってもゴミや落ち葉などを取るだけのかんたんな作業なので、特に面倒なことはありません。
人工芝は時間の経過とともに、芝が倒れてきて見た目が悪くなります。そのため、月に1回程度デッキブラシを使って芝を立ててあげると、見た目の良さも保てます。ちょっとした作業で人工芝の寿命を伸ばせるので、ぜひ試してください。
車の乗り入れは避ける
人工芝を敷いた場所には、車の乗り入れは避けたほうがいいでしょう。車の重みで人工芝が倒れたり、ハンドルを切った際に生じるタイヤの摩擦で傷んだりします。
人工芝自体は車の重みには耐えられるため、絶対に踏んではいけないわけではありません。しかし、少しでも状態を維持しながら長く使うためには、芝へのダメージを減らす工夫は大切です。
もし駐車場に人工芝を敷きたい場合は、タイヤが乗り入れる部分にコンクリートや砂利を入れて、隙間を埋めるように人工芝を敷き詰めると、車のからのダメージを防げます。
人工芝の上では火の使用を控える
人工芝は熱に弱いため、人工芝の上では火の使用は控えましょう。人工芝の素材は、合成樹脂やプラスチックのため、火の熱によって溶けてしまう可能性があります。
ただ、せっかく庭があるならバーベキューをしたいという方もいるでしょう。人工芝を検討しておりバーベキューをしたい方は、レンガと組み合わせれば見た目もおしゃれになり、バーベキューもしやすい環境になります。
庭の雰囲気については、以下の成功事例を参考にしてください。
庭の人工芝に関するよくある質問
庭の人工芝に関するよくある質問は、以下の3つです。
- 人工芝はどのくらいもちますか?
- 庭に人工芝を敷くと水はけが悪くなりますか?
- 天然芝と人工芝はどちらがいいですか?
人工芝を敷く前に知っておいてほしい内容ばかりなので、ぜひご覧ください。それぞれの疑問に回答していきます。
人工芝はどのくらいもちますか?
人工芝の標準耐久年数は、7〜10年です。日照時間や人の歩く頻度など、敷く場所の環境によって耐久年は数年前後します。
ちなみに当店の人工芝の耐用年数は、約8年(紫外線照射試験済)です。よく踏まれる場所では倒伏(人工芝の葉の部分が倒れること)や磨耗が出る場合がありますが、短期間でボロボロになることはありません。
倒伏した場合は、ブラッシングすることで回復します。人工芝は消耗品なので、経年劣化すれば、新しいものに交換が必要になります。
庭に人工芝を敷くと水はけが悪くなりますか?
人工芝を敷いたことによって、庭の水捌けが悪くなることはありません。
水はけを保つポイントもあり、主に以下の4つです。
- 水はけ穴がある人工芝を選ぶ
- 勾配を利用して排水力をアップさせる
- 水はけしやすい土に変更したり土を整えたりする
- 水はけのいい下地材を使う
人工芝の種類については、お気軽に当社にご相談ください。
人工芝の水はけについては、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:「人工芝の水捌け」って大丈夫?!
天然芝と人工芝はどちらがいいですか?
天然芝と人工芝を選ぶ基準は、何を優先するかで変わってきます。天然芝の場合は、初期費用は人工芝に比べて安いですが、芝刈りや雑草対策などお手入れの負担があります。
一方で人工芝の場合は、天然芝に比べて初期費用はかかるものの、掃除や雑草対策などのお手入れがほぼ不要で管理が簡単です。
天然芝と人工芝の違いについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
人工芝の特徴を生かしておしゃれな庭にしよう。
庭の人工芝を敷く手順は、DIYの場合以下のとおりです。
- 下地処理を行う
- 防草シートを設置する
- 人工芝を設置する
- 人工芝をスペースに合わせてカットする
- 人工芝のジョイントをつなげる
- 仕上げをして全体を確認する
業者に依頼する場合は、以下の手順で進めます。
- 電話やメールで相談する
- 無料見積りをしてもらう
- 契約後に施工してもらう
- 施工後料金を支払い完了
人工芝を敷く前には、本記事内にある人工芝のメリットやデメリットについても確認しておきましょう。
「庭に人工芝を敷きたいけど何からすればいいかわからない」「業者に頼むといくらかかるの」と気になっている方は、ぜひもりかわ人工芝にご相談ください。
施工したい場所やご要望にあわせて適切な提案を行いますので、お気軽にお問い合わせください。