コラム
2023/12/26
お墓に人工芝は敷ける?注意点や敷く際の手順を紹介
お墓の管理や維持に悩んでいる方の中には、雑草対策として人工芝を敷こうと考えている方もいるのではないでしょうか。
人工芝を敷くと雑草を防げますが、施工をするためには、霊園やお墓の管理者から許可をもらう必要があります。
本記事では、お墓に人工芝を敷くべきなのかを説明した上で、人工芝で雑草が防げる理由や尾坂に人工芝を敷く際の手順などを紹介します。
お墓に人工芝を敷く際の注意点や人工芝以外におすすめのお墓の雑草対策も紹介するので、お墓の雑草対策に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
お墓に人工芝は敷くべき?
近年、お墓を持つ方の中にはお墓の維持や管理が難しいと感じている方も増えてきています。
お墓の維持をするためには、頻繁にお墓参りに行き、掃除をしたり、費用を払って霊園に頼んだりする必要があります。
頻繁にメンテナンスできない場合は、雑草が生えてしまい困っている方も多いです。
雑草問題や手入れの問題を解決するために人工芝を敷く方法がおすすめです。
1度お墓の周りに人工芝を敷いておけば、雑草が生えてこず、お墓の維持や管理の負担を減らせます。
頻繁にお墓参りに行けず、管理や維持が難しい方は人工芝を敷くことを検討してみてはいかがでしょうか。
人工芝で雑草が防げる理由
人工芝を敷くと雑草が防げる理由には以下の2つがあります。
- 敷く前に雑草を抜く
- 光を遮断できる
それぞれの理由について詳しく紹介するので、雑草に悩んでいる方は検討してみてください。
敷く前に雑草を抜く
人工芝を敷く場合、先に雑草を抜くことから始めるため、雑草を防げます。
表面の草だけを刈っても根から再度育ってきてしまうため、根っこからきれいに抜きましょう。
手で取り除くのは多くの時間と労力がかかってしまうため、スコップやシャベルなどの装具を使うと効率良く作業できます。
石と雑草をきれいに取り除いておけば、人工芝が平らに敷けるので、雑草の再発生を防止することも可能です。
光を遮断できる
防草シートや人工芝を敷き詰めることで光を遮断できるため、雑草の成長を防げます。
防草シートや人工芝を敷く際には、すき間を空けずに敷き詰めることが重要です。
シートを敷く際には、直線で敷くとすき間を発生させずに敷きやすくなります。
壁際やマンホールなどがある場合は、防草シート自体をカットしてすき間が発生しないようにしましょう。
ただし、安い防草シートを利用していると、光が遮断できなかったり、雑草に穴を空けられてしまう可能性もあります。
そのため、一定以上の強度がある防草シートを選びましょう。
お墓に人工芝を敷く手順
お墓に人工芝を敷く際の手順は以下の通りです。
- 人工芝を用意する
- 雑草や石を除去して整地する
- 防草シートを設置する
- 人工芝を敷いて固定する
手順通りに行えば誰でも簡単に人工芝を敷けるので、ぜひ参考にしながら実践してみてください。
以下の記事でも詳しく紹介しているので、合わせてご覧ください。
関連記事:人工芝はDIYで施工可能|自宅で施工する際のポイントや注意点を紹介
人工芝を用意する
人工芝をDIYで施工する場合の費用は、1平米あたり4,300円程度と言われています。
1平米あたりの費用の内訳は以下のようになります。
- 人工芝 800~6,000円
- 防草シート 100~700円
- 下地材 100〜600円
- その他資材 100~500円
あくまでも目安であり、人工芝や防草シートは使用する商品によって金額が異なります。
ただし、安い人工芝や防草シートを利用すると、水はけが悪く水溜まりや虫が発生する原因となってしまいます。
長く利用したい場合には、品質の高い商品を使いましょう。
雑草や石を除去して整地する
雑草や石を取り除いたら、地面を整地して高さを整えましょう。
高さを調節しておかないと、人工芝の高さが均一にならず、凹凸ができてしまいます。
人工芝に凹凸ができると水が溜まったり、虫が発生したりしてしまうため、必ず均一にしておきましょう。
人工芝を敷くと数センチ程度地面が高くなるため、整地する際には地面を下げておく必要があります。
スコップやレンガを使って地面をたたくことで高さを調節し、余分な土は捨てます。
周りよりも下がっている場所に人工芝を敷く際は、ホームセンターで買える土で高さ調節を行いましょう。
防草シートを設置する
雑草や石の除去や整地が完了したら、防草シートを設置します。
防草シートは、1列ずつ敷き詰めていき、地面全体を覆うようにしましょう。
敷き詰められたら余分なシートははさみやカッターで簡単にカット可能です。
防草シートがずれないように、端にピンを打ち込んでおくと敷きやすいです。
敷き詰めたらU字杭で固定するだけでなく、シート同士をガムテープや養生テープなどで繋ぐと、光を完全に遮断できます。
人工芝を敷いて固定する
防草シートを敷き終わったら、人工芝を仮敷きをしましょう。
人工芝には芝目があるため、数列に渡って敷く際には芝目を合わせると見栄えが良くなります。
仮敷きが完了したら、はさみやカッターで必要な長さにカットを行います。
人工芝のカットまで完了したら、外周から固定していきましょう。
30~50cm程度の間隔でU字杭を打ち込むと、人工芝が捲れにくくなり、長く利用できます。
また人工芝と壁やタイルなどの境目に砂を敷き詰めておくとより捲れにくくなります。
お墓に人工芝を敷く際の注意点
お墓に人工芝を敷く際には、以下の3点に注意しましょう。
- 費用がかかる
- お墓の許可が必要なる
- 雑草が絶対に生えないとは限らない
人工芝を敷き始めてからトラブルが発生しないように、あらかじめ注意点を理解しておきましょう。
費用がかかる
人工芝をDIYで施工する場合の費用は、1平米あたり4,300円程度と言われています。
お墓の広さによっては、4,300円の数倍の費用が発生するため、あらかじめ必要な費用を計算しておきましょう。
1平米あたり4,300円はDIYをする場合の費用であり、業者に依頼する場合にはさらに費用がかさんでしまいます。
自宅に敷くよりも範囲が狭く、安く抑えられますが、費用が発生することを理解しておく必要があります。
お墓の広さから費用を計算するだけでなく、必要な時間を考慮した上で、無理のない範囲で行いましょう。
お墓の許可が必要なる
一般のお墓に人工芝を敷く場合、勝手に敷くと問題が発生する可能性があるため注意が必要です。
霊園の一部の土地にお墓を建てさせてもらっているため、管理者から許可をもらってから人工芝を敷きましょう。
お墓周りのルールは霊園によって異なっており、誓約書の提出などを求められるので、確認が必須です。
トラブルが発生しないようにするためにも、勝手に施工せず、許可を取っておきましょう。
また、許可を取る際には、人工芝を撤去する際の対応方法も確認しておくと安心です。
雑草が絶対に生えないとは限らない
人工芝や防草シートを敷いたからと言っても絶対に生えなくなるわけではないことを理解しておきましょう。
人工芝や防草シートを敷いた際にすき間が空いている場合、光が差し込んでしまい、雑草が育ってしまう可能性があります。
人工芝と墓石の間から生えてきてしまうこともあるため、注意しましょう。
また、施工してから数年経つと人工芝や防草シートの劣化してしまい、すき間が生まれたり、排水穴から少しずつ雑草が生えてしまったりすることもあります。
人工芝を固定するピンが緩んできてしまう恐れもあるため、お墓参りをするタイミングで問題が発生していないかを確認しておくと安心です。
人工芝以外におすすめのお墓の雑草対策
人工芝以外にお墓の雑草対策ができるおすすめの方法は以下の通りです。
- 除草剤の散布
- 砂利を敷く
- 防草土を敷く
- コンクリートで埋める
それぞれの方法に関してメリットやデメリットを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
除草剤の散布
除草剤の散布はもっとも安価にできる方法なので、費用を抑えながら雑草対策をしたい方におすすめです。
除草剤を用意し、撒くだけですぐに雑草を枯らしたい方にも向いている対策方法です。
ただし、1度除草剤を散布したとしても、数ヶ月後には効果が薄れてしまい、雑草が生えてきてしまいます。
そのため、定期的に除草剤を散布する必要があることを理解しておきましょう。
また、除草剤が周りのお墓にかかるとトラブルになる可能性があるため、使用が可能であるかを霊園に確認しておかなければなりません。
人やペットに悪影響を与える可能性もあるため、除草剤を散布する際には周囲に気を付けて行いましょう。
砂利を敷く
防草シートの上から砂利を敷く方法もおすすめです。
人工芝ではなく、砂利を敷くことで、お墓の景観を崩さずに雑草対策を行えます。
砂利の層で雑草が発生する場合がありますが、地面に根を張らないため簡単に抜けるので、お墓のお手入れを簡単にしたい方にピッタリです。
また、砂利を敷けば雨の日でもぬかるみにくくなり、お参りがしやすくなります。
人工芝は10年程度の寿命ですが、砂利であれば劣化しにくいため、10年以上使い続けることも可能です。
防草土を敷く
防草土は、砂とコンクリートが掛け合わされたものであり、敷き詰めるだけで雑草対策ができる土であり、自然な見た目を維持しやすい対策方法です。
砂を敷き詰めて水をかけると地面が固まり、物理的に雑草が生えない環境を作れます。
コンクリートやアスファルトよりも柔らかく、撤去しやすいことも大きな特徴です。
ただし、耐久性が高いものではないため、頻繁に人が歩いたり、重量物を置いたりするとひび割れてしまう可能性があります。
水はけが悪い商品を利用するとコケやカビが発生する可能性もあるので、購入時には注意しましょう。
コンクリートで埋める
お墓の周りをコンクリートで埋めてしまうことで、完全に雑草を生えないようにする方法もおすすめです。
コンクリーで埋める場合、勝手に作業を行ってはならず、お墓の管理者や霊園に相談して許可を得る必要があります。
許可が取れなかったり、費用が高かったりする場合には、別の対策を行いましょう。
コンクリートで埋める手順は簡単なので、DIYでも施工可能です。
セメントや砂をホームセンターを始めとした店舗で購入し、混ぜ合わせます。
除草した場所に敷き詰め、へらを使って平らになるように埋めていきましょう。
気温によって異なりますが、数週間程度乾燥させ、固まったら施工は完了です。
コンクリートは時間の経過によって劣化してしまい、ひび割れが発生する可能性があります。
ひび割れが発生したら修理をする手間が発生することを理解しておきましょう。
お墓と相談して人工芝を敷いてみよう
お墓の雑草対策を検討している方には、人工芝がおすすめです。
お墓は定期的にメンテナンスをしなければ、雑草が生えてしまい、掃除の手間が増えてしまいます。
人工芝を敷くだけで簡単に雑草対策ができるため、頻繁にお墓参りができない方は敷いてみてはいかがでしょうか。
お墓に人工芝を敷く際には、以下の3点に注意しましょう。
- 費用がかかる
- お墓の許可が必要なる
- 雑草が絶対に生えないとは限らない
人工芝を敷くと、多くの費用がかかることに加え、お墓や霊園の許可が必要となります。
許可なく人工芝を敷くと、トラブルの原因となってしまうため、確認が必須です。
また、1度人工芝を敷いたとしても、劣化によってすき間ができ、雑草が生えてくる可能性もあることを理解しておきましょう。
お墓に人工芝を敷く場合の手順は以下の通りです。
- 人工芝を用意する
- 雑草や石を除去して整地する
- 防草シートを設置する
- 人工芝を敷いて固定する
手順通りに行うだけで誰でも簡単に人工芝を敷けるので、参考にしながら実践してみてはいかがでしょうか。
「業者に依頼したらどのくらいの費用が必要か知りたい」「自分のお墓にピッタリな対策方法がわからない」と考えている方は、ぜひもりかわ人工芝にご相談ください。
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