コラム
2023/11/27
人工芝の雑草対策方法は?必要な費用や防草シートの施工方法を紹介
人工芝を敷こうと考えている方の中には、雑草が生えてしまうことを懸念している方もいるのではないでしょうか。
人工芝の下で雑草が育つと凹凸ができてしまい、水溜まりや虫の発生の原因となり、結果として劣化を早めてしまいます。
本記事では、雑草が生えてしまう原因を紹介した上で、人工芝を敷く際にできる雑草対策を紹介します。
雑草対策にピッタリな防草シートの選び方や敷き方なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
人工芝から雑草が生える原因は?
人工芝のから雑草が生えてくる原因は、すき間から光が入ってしまうからです。
人工芝を敷いた際、排水穴や壁との間から光が入ってしまい、地面に生えていた雑草の成長を進めてしまいます。
雨によって水も供給されてしまうため、雑草が育ちやすい環境が整ってしまっています。
人工芝を敷くだけでは、光が遮断できず、壁やコンクリートなどのすき間から雑草が生えてきてしまう可能性が高いです。
雑草が生えないようにするためには、光・空気・水のどれかを遮断し、成長できない環境を作る必要があります。
人工芝を敷く際にできる雑草対策
人工芝を敷く際にできる雑草対策は以下の2つがあります。
- 防草シートを敷く
- 除草剤を使う
それぞれの雑草対策方法について詳しく紹介するので、雑草の発生を防ぎたい方はぜひ参考にしながら試してみてください。
防草シートを敷く
人工芝の雑草対策でもっとも重要なのが、防草シートを敷くことです。
防草シートとは、雑草が生えてくることを防ぐためのシートであり、人工芝を敷く場所以外でも使用可能です。
人工芝の下に防草シートを敷くことで、雑草が成長するために必要な日光を遮断し、雑草の発芽を防ぎます。
防草シートを敷いた場所は光を遮断できるので、すき間なく敷き詰めて幅広くカバーできるようにしましょう。
カッターやハサミで簡単に切れるので、まっすぐ敷けない場所や壁際、マンホールなどはカットして避けながら敷けます。
防草シートはホームセンターやインターネットで手軽に購入できるので、ぜひ利用してみてください。
除草剤を使う
人工芝を敷く予定の場所に除草剤を使い、生えている雑草を枯らしておく方法もおすすめです。
除草剤が人工芝に付着しても、人工芝が劣化してしまうことはないため、問題なく利用できます。
天然芝を敷いていた場所に人工芝を敷く場合は、防草シートではなく除草剤を使い、雑草とともに天然芝も根まで枯らしておきましょう。
根が生きている場合、すき間から差し込む光によって成長してしまう恐れがあります。
そのため、除草剤を使って枯らした後は、根を取り除いておくと安心です。
ただし、除草剤は生物が摂取してはいけない成分を含んでいるため、子どもやペットを遊ばせる場所には使用しないようにしましょう。
雑草対策にピッタリな防草シートの選び方
雑草対策にピッタリな防草シートの選び方は以下の3つがあります。
- 遮光率の高さで選ぶ
- 織り目のないものを選ぶ
- 密度の高さで選ぶ
それぞれ詳しく紹介するので、防草シートの選び方に困っている方はぜひ参考にしてみてください。
遮光率の高さで選ぶ
雑草対策に使用する防草シートは遮光率の高い商品を選びましょう。
遮光率が低い防草シートは光を通して雑草の光合成を止められず、雑草対策になりません。
雑草の成長に必要な光を遮断するためには、遮光率の高い防草シートがおすすめです。
光を遮断できれば、万が一雑草が残っていても大きく成長できないため、雑草に悩まされにくくなります。
織り目のないものを選ぶ
ホームセンターをはじめ、値段の安く手軽に手に入れられる防草シートは織り目のあるものが多いため注意が必要です。
織り目が多いと光が遮断できないだけでなく、粗いすき間から雑草が突き抜けてしまう恐れがあります。
また、織り目が多い場合、防草シートを敷くためにカットした際にほつれてしまい、見栄えが悪くなる恐れもあります。
このような理由から、防草シートを選ぶ際には、織り目が少ない製品や不織布の製品を選びましょう。
密度の高さで選ぶ
不織布でも柔らかい防草シートの場合は雑草が突き抜けてしまう恐れがあるため、一定以上の固さをもち、雑草に負けない防草シートを選びましょう。
密度が高く、貫通抵抗力が高ければ、雑草が防草シートを突き抜けることはなく、成長しにくい環境を作れます。
持ち上げて光に当てた際に透けない程度の密度がある防草シートを選びましょう。
防草シートを敷く際に必要な費用
防草シートは1平米あたり100~700円程度と言われており、敷く場所の広さに合わせて費用が高くなります。
防草シートを敷く際には、本体価格に加え、施工のためには以下の素材が必要であり、料金が発生します。
- 下地材 100〜600円
- その他資材 100~500円
あくまでも目安であり、防草シートは使用する商品によって金額が異なります。
ただし、安い防草シートを利用すると、水はけが悪かったり遮光性が低かったりする場合があるので、長く利用したい場合には、品質の高い商品を使いましょう。
また、防草シートの施工準備をする際には、道具も用意しておく必要があります。
具体的には、以下のような道具があるとスムーズに施工できます。
- 防草シート
- 定規
- スコップ
- トンカチ
- カッターまたはハサミ
- 養生テープやガムテープ
- レンガまたは大きめの石
- 油性マジック
- ジョイントテープ(片面の粘着テープ)
- U字釘
どれもホームセンターで手軽に用意できる道具なので、人工芝を敷く準備をしながら用意しましょう。
人工芝の下に雑草対策の防草シートを敷く手順
人工芝の下に雑草対策の防草シートを敷く際の手順は以下の通りです。
- 地面を整地する
- 防草シートを敷く
- ピンで固定する
- 防草シート用ピンシールや粘着テープを張り付ける
人工芝をDIYで敷こうと考えているものの、防草シートの敷き方がわからず悩んでいる方はぜひ参考にしながら実践してみてください。
地面を整地する
防草シートを敷く前に、雑草や小石などを取り除いて整地をしましょう。
石や雑草を取り除いておかなければ、防草シートや人工芝を敷いた後に表面がぼこぼこしてしまい、すき間が生まれやすくなってしまいます。
先述の通り、すき間から光が差し込むと雑草が育ってしまうため、丁寧に雑草や小石を取り除きましょう。
雑草や石を取り除いたら、地面を整地して高さを整える必要があります。
均一の高さにしておかなければ、防草シートや人工芝を敷いた際に凹凸ができ、水溜まりや虫の発生の原因になってしまいます。
防草シートや人工芝を長く利用するためにも、石や雑草を取り除いた上で、きれいに整地しましょう。
防草シートを敷く
雑草や石の除去や整地が完了したら、防草シートを設置します。
防草シートは1列ずつ敷き詰めていき、光が差し込まないように地面全体を覆いしましょう。
万が一すき間から光が差し込んでしまうと、雑草が育ってしまい、人工芝の寿命を縮める恐れがあるため注意が必要です。
敷き詰められたら、ハサミやカッターを使って適切なサイズにカットしていきます。
壁やマンホールなどとの間にすき間が生まれないように、気を付けながら丁寧に敷きましょう。
ピンで固定する
地面に敷き詰めた防草シートをピンで固定しましょう。
サイズによって正確な間隔は異なりますが、端部分に関しては1mm程度の間隔で打ち込むときれいに敷けます。
地中に土管がある場合は、使用するピンの長さを変えたり、固定する位置を変えたりして接触しないように避けましょう。
防草シートの上に人工芝を敷いたあとに、雑草が生えてこないようにするためには、以下の場所を埋めたり補強したりすると安心です。
- 防草シートのピン穴
- 継ぎ目(重ね部)
- 構造物との境目
雑草が生えないように、すき間をすべて埋めて光を遮断しましょう。
防草シート用ピンシールや粘着テープを張り付ける
防草シートの固定が完了したら、テープ貼り付け部のほこりや砂などを取り除きましょう。
砂やほこりがある場合は粘着力が大きく低下してしまい、時間経過によってすき間を生んでしまう恐れがあるため丁寧に行う必要があります。
ピンシールは、裏紙を剥がし、ピン穴が隠れるように貼り付けます。
粘着テープは、切込み部分や重ね部などの長さに合わせてカットし、裏紙を剥がしながら使いましょう。
浮いた箇所がないようにしっかりと圧着したら完了です。
人工芝の雑草対策に関するよくある質問
人工芝の雑草対策に関するよくある質問には、以下の3つがあります。
- 防草シートと人工芝の耐用年数はどのくらいですか?
- 防草シートは業者に依頼できますか?
- 人工芝は自分で敷けますか?
それぞれの質問とその回答について詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
防草シートと人工芝の耐用年数はどのくらいですか?
防草シートは種類や素材によって耐用年数が異なります。
織布タイプは1〜5年、不織布タイプは7〜10年程度です。ポリエステル素材のシートは耐用年数が長くなっています。
除草シートには「耐用年数」が記載されています。除草シートの上に人工芝を敷く場合は、その耐用年数くらいを目安に交換しましょう。
人工芝の寿命は、一般的に5~10年程度ですが、高品質な人工芝は10年以上のものがあります。
長持ちさせるためには、きれいな下地の上に敷くことと定期的なメンテナンスが重要です。
人工芝は、定期的に寝ている芝を起こしたり、落ち葉やゴミを取り除いたりするだけで十分なので、ぜひ時間を見つけてメンテナンスしてみてください。
防草シートは業者に依頼できますか?
人工芝だけでなく、防草シートの施工も業者に依頼可能です。
人工芝の施工を依頼する際の打ち合わせにて、防草シートの使用についても話しておきましょう。
防草シートも依頼する場合、施工場所のサイズに合わせて防草シート本体の料金も発生します。
料金でトラブルが発生しないためにも、施工前にあらかじめ確認しておきましょう。
人工芝は自分で敷けますか?
人工芝をDIYで敷くことは可能です。
DIYで人工芝を敷くには、先述の方法で防草シートを敷いた場所に、人工芝を仮敷きをしましょう。
人工芝には芝目があるため、数列に渡って敷く際には芝目を合わせると見栄えが良くなります。
敷き詰める際には、人工芝のすき間から光が入らないようにピッタリとくっつけて敷くようにしましょう。
仮敷きが完了したら、ハサミやカッターを使い、必要な長さにカットを行います。
人工芝のカットまで完了したら、外周から固定していきましょう。
30~50cm程度の間隔でU字杭を打ち込むと、人工芝が捲れにくくなり、長く利用できます。
敷く場所に壁やタイルなどの境目がある場合、人工芝とのすき間に砂を敷き詰めておくとより捲れにくくなります。
人工芝をDIYで敷く方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
関連記事:人工芝はDIYで施工可能|自宅で施工する際のポイントや注意点を紹介
雑草対策をして人工芝を長持ちさせよう
人工芝を敷くだけでは、雑草を防げないため、雑草対策を行う必要があります。
本記事で紹介した人工芝を敷く際にできる雑草対策は以下の2つです。
- 防草シートを敷く
- 除草剤を使う
敷くだけで光を遮断でき、雑草を防げるため、人工芝を敷くタイミングで防草シートも使用すると安心です。
除草剤は人体に悪影響を与える恐れがあるため、子どもやペットを遊ばせる予定がある方は避けるようにしましょう。
人工芝の下に雑草対策の防草シートを敷く手順は以下の通りです。
- 地面を整地する
- 防草シートを敷く
- ピンで固定する
- 防草シート用ピンシールや粘着テープを張り付ける
この手順通りに防草シートを敷けば、雑草に悩まされずに人工芝を長持ちさせられるので、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。
「防草シートの選び方がわからない」「自分で施工できる自信がない」と考えている方は、ぜひもりかわ人工芝にご相談ください。
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