コラム
2023/11/27
人工芝を敷くと静電気が発生する?対策方法やDIYで敷く方法を紹介
人工芝を敷こうと考えている方の中には、静電気が発生してしまうのではないかと気になっている方もいるのではないでしょうか。
人工芝を敷いているだけでは、静電気が発生してしまいますが、対策を行えば抑えられます。
本記事では、人工芝で静電気が発生してしまう原因や対策方法を詳しく紹介します。
DIYで人工芝を施工する方法も紹介するので、静電気対策をしながら敷いてみてはいかがでしょうか。
人工芝を敷くと静電気は発生する?
人工芝を敷くことで、静電気が発生してしまう可能性はあります。
人工芝は、ポリエステルやポリエチレンなどのプラスチック素材でできており、空気が乾燥しやすい冬には帯電しやすくなっています。
そのため、ふとしたタイミングで静電気が発生してしまうため、注意が必要です。
また、ゴムチップが敷かれた人工芝の場合、静電気で痛いだけでなくゴムチップが洋服についてしまい、なかなか取れないこともあります。
子どもやペット用に人工芝を敷こうと考えている方は、楽しく遊べる環境を作るためにも静電気対策を行いましょう。
人工芝で静電気が起きる原因
人工芝を敷いた際に静電気が起きてしまう原因は、以下の3つがあります。
- 人工芝の素材
- 空気の乾燥
- 電気が逃げにくい環境
それぞれの原因について詳しく紹介するので、人工芝を敷く前に理解しておきましょう。
人工芝の素材
人工芝に使われている素材が静電気の原因になってしまうことがあります。
先ほど紹介したように、人工芝はポリエステルやポリエチレンなどのプラスチックが使われており、帯電しやすくなっています。
さらに安い人工芝の場合、リサイクル原料で作られていることがあり、静電気が発生しやすいので注意が必要です。
静電気の発生を抑えられる人工芝を探している方は、バージン原料のみで作られている製品がおすすめです。
バージン原料のみで作られている場合、プラスチック素材よりも帯電しにくく、静電気の発生が防ぎやすくなります。
絶対に静電気が発生しないわけではありませんが、素材にこだわるだけで静電気が発生する確率を減らせます。
空気の乾燥
人工芝は、空気が乾燥して湿度が低下していると静電気が発生しやすくなります。
湿度が35~40%に低下すると静電気が発生しやすくなると言われているため、冬場は人工芝でも静電気が発生しやすいです。
人工芝が帯電しているタイミングで、ニットをはじめとした静電気を溜めやすい服を着ていると静電気が発生しやすくなるので注意しましょう。
電気が逃げにくい環境
人工芝を敷いている場所が、電気が逃げにくい環境である場合、静電気が発生しやすくなります。
たとえば、コンクリートの上に敷いている、金属のフェンスに囲まれているなどの場合は、電気が逃げにくいので注意が必要です。
ペットを飼っている場合、脱走対策としてフェンスを立てている家庭もありますが、静電気の発生を抑えるためにも金属素材は避けましょう。
また、人工芝を敷く場所を変えられる場合は、コンクリートを避けると安心です。
施工前にできる静電気対策
人工芝を施工する前にできる静電気対策には、以下の3つがあります。
- 静電気対策製品を使う
- 導電性ゴムマットを使う
- 地面に敷く
それぞれの対策方法について詳しく紹介するので、静電気の発生を抑えたい方はぜひ実践してみてください。
静電気対策製品を使う
人工芝の中には、防菌や防臭のように静電気対策機能が搭載されている製品があるため、静電気対策の機能付き人工芝を購入しましょう。
具体的には、芝生やマット部分に伝導性がある素材を組み込み、電気をため込まないようにしたり、樹脂部分に静電気防止剤を混入したりして静電気を防ぎます。
ただし、対策機能が付いている場合であっても、過度な摩擦があると帯電してしまい、経年劣化で静電気対策機能は徐々に失われてしまうので注意が必要です。
もちろん、静電気対策機能が付いていたとしても100%静電気を防げるわけではありません。
しかし、通常の人工芝よりも静電気が発生する可能性を大幅に減らせるので、ぜひ購入してみてください。
導電性ゴムマットを使う
人工芝の下に導電性ゴムマットを敷くと帯電を防ぎ、静電気の発生を抑えられるのでおすすめです。
ゴムチップをはじめとした製品を充填剤に使い静電気を防ぐ方法もありますが、一般家庭で使われるものではないため、導電性ゴムマットを利用しましょう。
導電性ゴムマットは、5,000円程度の価格から販売されており、大きいホームセンターやインターネットで購入できます。
DIYで人工芝を敷こうと考えている方は、ぜひ導電性ゴムマットを購入してみてはいかがでしょうか。
また、業者に依頼する場合は、施工をする際に追加で作業が発生するので事前に相談しておきましょう。
地面に敷く
人工芝は、コンクリートではなく地面に敷くと静電気の発生を抑えられるため、敷く場所を変更する方法もおすすめです。
コンクリートは電気を通しやすいため、人工芝を敷くと静電気が発生しやすくなることを理解しておきましょう。
コンクリートの場所に人工芝を敷きたい場合は、先ほど紹介した導電性ゴムマットを敷くと静電気の発生を防げます。
地面に敷く場合にも、防草シートや導電性ゴムマットを利用することで、静電気が発生する確率を抑えられます。
施工後にできる静電気対策
人工芝の施工後にできる静電気対策には以下の3つがあります。
- 定期的に水を撒く
- 静電気防止スプレーを使う
- ニット素材を着ない
すでに人工芝を敷いているものの、静電気の発生に悩まされている方は、ぜひこれらの方法を実践してみてください。
定期的に水を撒く
静電気は湿度が下がれば下がるほど発生しやすくなるため、定期的に人工芝に水を撒くと防ぎやすくなります。
特に、冬の乾燥している時期は静電気が発生しやすいので、定期的に水を撒きましょう。
湿度が35%程度を下回り始めると、静電気が発生しやすくなるため、一定以上の湿度を保てると安心です。
水を撒く時間を確保できない方は、人工芝で遊ぶ前に敷くだけでも十分です。
水を撒くことで湿度を上げ、静電気を気にせず遊べる環境を作りましょう。
静電気防止スプレーを使う
静電気防止スプレーを使用すると、人工芝の静電気を防げるためおすすめです。
水を撒く場合、遊んでいる際に濡れてしまったり、乾いたら効果が無くなってしまいます。
しかし、静電気防止スプレーであれば、水を撒くよりも効果が長持ちするため、対策の手間を減らすことも可能です。
通常の静電気防止スプレー以外にも、ホームセンターやインターネットでは、5,000円程度で人工芝専用のスプレーも販売されています。
人工芝全体にスプレーを撒くだけで静電気対策になるため、ぜひ購入して利用してみてはいかがでしょうか。
費用を抑えるために静電気防止スプレーの代替品を探している方には、洗濯用柔軟剤がおすすめです。
洗濯用柔軟剤を100倍以上に薄めて吹きかけることで、静電気防止スプレーと同じ効果を得られます。
人工芝の範囲が狭く、静電気防止スプレーを買うほどでもないと考えている方は、洗濯用柔軟剤を活用しましょう。
ニット素材を着ない
人工芝に静電気対策を行っていても、自分が帯電していたら意味がありません。
静電気の発生を防ぐためには、人工芝の静電気対策をした上で、ニット素材の服を着ないようにしましょう。
ニット素材の服は寒い時期にはピッタリですが、自分が帯電してしまい、人工芝で静電気が発生する原因となってしまいます。
そのため、静電気を発生させたくない場合には、人工芝で遊ぶ際の服装にも注意しましょう。
DIYで人工芝を敷く方法
DIYで人工芝を敷く際の手順は以下の通りです。
- 雑草や石を除去する
- 地面を整地する
- 防草シートを設置する
- 人工芝を敷いて固定する
人工芝を業者に依頼せず、自分で敷いてみようと考えている方は、ぜひ参考にしながら実践してみてください。
人工芝をDIYで施工する方法について、より詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
関連記事:人工芝はDIYで施工可能|自宅で施工する際のポイントや注意点を紹介
地面を整地する
人工芝を敷く前に、雑草や石などを除去して整地しましょう。
人工芝を敷く予定の場所に天然芝がある場合には、雑草や石とともにきれいに取り除きましょう。
石や雑草を取り除いておかなければ、人工芝を敷いた後に表面がぼこぼこしてしまい、見た目が悪くなってしまいます。
雑草を抜く際には、人工芝を敷いた後に生えてこないように根っこから抜きましょう。
雑草や石を取り除いたら、地面を整地して高さを整える必要があります。
均一の高さにしておかなければ、人工芝を敷いた際に凹凸ができ、水溜まりや虫の発生の原因になってしまいます。
人工芝を長く利用するためにも、石や雑草を取り除いた上で、きれいに整地しましょう。
また、人工芝を敷くと数センチ程度地面が高くなるので、整地する際には地面を下げておく必要があります。
スコップやレンガを使って地面を叩いて高さを調節し、余分な土は捨てましょう。
防草シートを設置する
雑草や石の除去や整地が完了したら、防草シートを設置します。
防草シートは1列ずつ敷き詰めていき、光が差し込まないように地面全体を覆いしましょう。
万が一すき間から光が差し込んでしまうと、雑草が育ってしまい、人工芝の寿命を縮める恐れがあるため注意が必要です。
敷き詰められたら、ハサミやカッターを使って適切なサイズにカットしていきます。
敷き詰める際には、防草シートがずれないように、端にピンを打ち込んでおくときれいに並べられます。
敷き詰めたらU型ピンで固定するだけでなく、シート同士をガムテープや養生テープなどでつなぐと、光を完全に遮断可能です。
人工芝を敷いて固定する
防草シートを敷き終わったら、人工芝を仮敷きをしましょう。
人工芝には芝目があるため、数列に渡って敷く際には芝目を合わせると見栄えがよくなります。
防草シート同様、人工芝のすき間から光が入らないようにピッタリとくっつけて敷きます。
人工芝は、ハサミやカッターで簡単に切れるので、仮敷きが完了したら必要な長さにカットを行いましょう。
人工芝のカットまで完了したら、外周から固定していくとズレにくくなります。
30cm程度の間隔でU字ピンを打ち込むと、人工芝が捲れにくくなり、長く利用可能です。
人工芝の端から約1.5cmの場所をピンの向きを芝と並行にするときれいに固定できます。
打ち込んでいる途中で巻き込みそうな芝はどかしておきましょう。
人工芝と壁やタイルなどの境目に砂をかけておくと、より捲れにくくなり、長持ちするのでおすすめです。
静電気対策をした上で人工芝を敷こう
人工芝を敷くだけでは、遊ぶ際に静電気に悩まされてしまう恐れがあるため、しっかりと対策を行いましょう。
今回紹介した人工芝の施工前、施工後でできる静電気対策は以下の通りです。
- 静電気対策製品を使う
- 導電性ゴムマットを使う
- 地面に敷く
- 定期的に水を撒く
- 静電気防止スプレーを使う
- ニット素材を着ない
静電気の発生を100%防ぐことは難しいですが、発生する可能性を大幅に減らせるため、ぜひ実践してみてください。
人工芝購入後にDIYで敷く手順は以下の通りです。
- 雑草や石を除去する
- 地面を整地する
- 防草シートを設置する
- 人工芝を敷いて固定する
手順通りに施工するだけで初心者でも簡単に人工芝を敷けるので、参考にしながら試してみてはいかがでしょうか。
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