コラム
2023/11/24
プールの下に人工芝を敷くメリットは?注意点や敷く際の手順も紹介
子ども用にプールの設置を検討している方の中には、プールの下に人工芝を敷こうと考えている方もいるのではないでしょうか。
プールの下に人工芝を敷くと、土による汚れが防げたり、転倒時のケガのリスクを下げられたりするため、安心して子どもを遊ばせられる環境が作れます。
本記事では、プールの下に人工芝を敷くメリットやデメリット、人工芝の選び方を詳しく紹介していきます。
DIYで人工芝を施工する際の方法も紹介するので、プールの下に人工芝を敷こうと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
プールの下に人工芝を敷くメリット
プールの下に人工芝を敷くメリットには、以下の3つが挙げられます。
- 土で汚れにくくなる
- 虫が出にくくなる
- 安全性が高くなる
それぞれのメリットについて詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
土で汚れにくくなる
人工芝を敷くと、プールで遊んだあとに土で汚れにくくなる点が大きなメリットです。
土や砂利の上にプールを設置して遊ぶと、濡れた足が汚れたり、プール自体に土が混ざってしまったりする可能性もあるので注意しましょう。
しかし、人工芝を敷くだけで足が土で汚れにくくなり、タオルで拭くだけで家の中に入れます。
プールに土が入る可能性も下がるため、人工芝を敷いていればプールの掃除も簡単になります。
虫が出にくくなる
人工芝を敷くと、虫が湧きにくくなり、ストレスなくプールで遊べるようになる点もメリットです。
土や天然芝の場合、湿気や水溜まりができることによって虫が発生する可能性があるため注意が必要です。
しかし、人工芝であれば、水はけがよく水溜まりができにくいため、虫の心配がなくなります。
防草シートや人工芝を丁寧に敷けば、虫や雑草を防げるので、子どもが遊びやすい環境を作れます。
安全性が高くなる
人工芝を敷くと、土や砂利などよりもクッション性が高まり、安全に遊べるようになります。
子どもがプールまでの道ではしゃぎ、転んでしまっても人工芝によってケガをする可能性を下げられます。
クッション性を重視する場合は、40mm以上の芝丈が長い人工芝の購入がおすすめです。
子どもがケガをせず、安全に遊べる環境を作りたい方は、人工芝を敷いてみてはいかがでしょうか。
プールの下に人工芝を敷く際の注意点
プールの下に人工芝を敷く場合、以下の2点に注意が必要です。
- しっかりと下地を作る
- 人工芝が高温になることがある
上記2点について理解していない場合、人工芝を敷いた後に困ってしまう恐れがあるため、しっかりと確認しておきましょう。
しっかりと下地を作る
人工芝を敷く前には、しっかりと下地を作っておく必要があります。
土の上に敷く場合、小石や雑草を丁寧に取り除かなければ、人工芝の劣化を進めてしまいます。
雑草は根っこから抜いておかなければ再度生えてきてしまい、人工芝を捲れてしまう可能性もあるので注意が必要です。
きれいに整地されていない場合、人工芝に凸凹ができてしまい、水溜まりや虫が発生する原因となってしまいます。
また、プール本体を傷つけてしまう可能性もあるため、人工芝を敷く前には必ず下地を整えましょう。
人工芝が高温になることがある
夏場は裸足で歩けないほど、人工芝が高温になってしまうため、注意が必要です。
人工芝はプラスチックでできているため、表面から水分が蒸発されず、日差しの強さや気温によって表面温度が上昇します。
素材の種類によって差はありますが、夏場の人工芝の温度は60℃を超えると言われています。
そのため、夏場に遊ぶ際には、プールに入る前に水を撒きましょう。
人工芝に軽く水を撒くだけで、人工芝の表面温度を40℃以下に抑えられます。
プールを楽しむための人工芝の選び方
プールの下に敷く人工芝を選ぶ方法には以下の3つがあります。
- ナイロン製の人工芝を避けて選ぶ
- 透水穴がある人工芝を選ぶ
- クッション性が高いものを選ぶ
それぞれの選び方について詳しく紹介していくので、購入する人工芝に迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
ナイロン製の人工芝を避ける
プールの下に敷く場合は、ナイロン製の人工芝を避けましょう。
ナイロン製の人工芝は吸水性が高く、プールの水で芝が濡れるとカビが生えてしまうリスクがあります。
人工芝に使われる素材ごとの特徴は以下の通りです。
素材 | 耐水性 | 耐久性 | 対紫外線 |
ナイロン | 弱い | 弱い | 普通 |
ポリエチレン | 良い | 良い | 良い |
ポリプロピレン | 非常に良い | 非常に良い | 非常に良い |
直射日光やプールの水の影響を受けやすい環境に敷くため、耐水性や対紫外線の性能に優れている人工芝を選ぶ必要があります。
プールの下に敷く場合は、耐水性や耐久性に優れており、対紫外線も高いポリプロピレンがおすすめです。
透水穴がある人工芝を選ぶ
プール用に人工芝を買う場合、透水穴がある商品を選びましょう。
透水穴とは、人工芝の裏面に等間隔にあけられている穴のことであり、雨や水が流れていきます。
透水穴がない場合、水はけが悪くなり、人工芝に水溜まりができて劣化してしまう可能性が高まります。
水溜まりができると虫やカビが発生する原因となるため注意が必要です。
安い人工芝は透水穴があいていなかったり、数が少なかったりする商品が多いので、購入時には確認しておくと安心です。
穴が多いタイプの人工芝を敷く場合、すき間から雑草が生えてこないように防草シートを敷いて光が入らないようにしましょう。
人工芝の水はけについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:人工芝って水はけが悪いの?水はけをよくする敷き方や下地材を紹介
クッション性が高いものを選ぶ
プールの下に人工芝を敷く場合、子どものケガのリスクを下げるためにも、クッション性が高い商品を選びましょう。
人工芝の芝丈は20mm以下、20~40mm、40mm以上などと商品によって長さが異なり、長い方がクッション性が高くなっています。
芝丈が長く密度が高い人工芝を選ぶと、プール以外の遊びをする際にもケガのリスクを下げられるためおすすめです。
芝丈ごとのクッション性や使用用途は以下の通りです。
芝丈 | クッション性 | 使用用途 |
10mm~20mm | 低い |
|
30mm~40mm | 高い |
|
プールの下に敷き、子どものケガのリスクを下げたい方は、最低でも芝丈が30mm以上の人工芝を購入しましょう。
プールの下にDIYで人工芝を敷く際の手順
プールの下にDIYで人工芝を敷く際の手順は以下の通りです。
- 人工芝を用意する
- 地面を整地する
- 防草シートを設置する
- 人工芝を敷いて固定する
自分で人工芝を敷いてみたいと考えている方は、紹介する手順を参考にして実践してみてはいかがでしょうか。
人工芝をDIYで施工する方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
関連記事:人工芝はDIYで施工可能|自宅で施工する際のポイントや注意点を紹介
人工芝を用意する
DIYをする際には、まず人工芝本体の購入が必要です。
人工芝をDIYで施工する場合の費用は、1㎡あたり4,300円程度となります。
1㎡あたりの費用の内訳は以下の通りです。
- 人工芝 800~6,000円
- 防草シート 100~700円
- 下地材 100〜600円
- その他資材 100~500円
これらは1㎡あたりの費用であり、人工芝を敷く場所の広さ次第で総額が異なることを理解しておきましょう。
また、人工芝や防草シートは使用する商品によって金額が異なります。
費用を抑えるために安い人工芝や防草シートを利用すると、水はけが悪かったり、遮光性が低かったりする場合があります。
品質が低い商品を使うと人工芝の劣化が早まり、数年で張り替えが必要になってしまうため注意しましょう。
地面を整地する
人工芝を敷く前に、雑草や石などを除去して地面を整地しましょう。
人工芝を敷く予定の場所に天然芝がある場合には、雑草や石とともにきれいに取り除く必要があります。
石や雑草が残っている場合、人工芝を敷いた後に表面が凸凹になってしまい、見た目が悪くなるだけでなく、水溜まりや虫の発生の原因になってしまいます。
また、雑草を抜く際には根っこまで取り除かなければ、人工芝を敷いた後に再度生えて来てしまう恐れがあるため注意しましょう。
人工芝を長く利用するためにも、石や雑草を取り除いた上で、きれいに整地しましょう。
防草シートを設置する
雑草や石の除去や整地が完了したら、防草シートを設置しましょう。
防草シートは1列ずつ、光が差し込まないように地面全体を覆いながら敷き詰める必要があります。
万が一すき間から光が差し込んでしまうと、雑草が育ってしまう可能性があります。
きれいに敷き詰められたら、ハサミやカッターを使って余分な部分をカットしましょう。
敷き詰める際には、防草シートがずれないように、端にピンを打ち込みながら行うときれいに並べられます。
敷き詰めたらU型ピンで固定するだけでなく、シート同士をガムテープや養生テープなどでつなぐと、光を完全に遮断可能です。
人工芝を敷いて固定する
防草シートを敷き終わったら、まずは人工芝の仮敷きをしましょう。
人工芝には芝目があるため、敷く際には芝目を合わせると見栄えがよくなります。
防草シートと同じように、人工芝のすき間から光が入らないようにピッタリとくっつけて敷くようにしましょう。
仮敷きをしたら、余分な部分をハサミやカッターでカットします。
人工芝のカットまで完了したら、外周から固定していきましょう。
30cm程度の間隔でU字ピンを打ち込むと、人工芝が捲れてしまうリスクを軽減できます。
固定する際には、人工芝の端から約1.5cmの場所をピンの向きを芝と並行にするときれいに施工可能です。
人工芝と壁やタイルなどの境目に砂をかけておくと、さらに捲れにくくなり、長持ちするのでおすすめです。
下地がコンクリートの場所に人工芝を敷いて固定する方法
コンクリートに人工芝を固定するには以下の道具を用意しておきましょう。
- 人工芝用両面テープ
- 人工芝用接着剤
- 重石
ただし、重石を利用すると風が強い日には飛んでしまう可能性もあるため、両面テープや接着剤がおすすめです。
コンクリートに人工芝を敷く手順は以下の通りです。
- コンクリートを清掃する
- 人工芝を仮止めする
- 床に合わせて人工芝をカットする
- 人工芝同士をジョイントする
- 人工芝の外周を接着する
コンクリートに汚れや誇りが溜まっている場合、人工芝の接着が弱くなり剥がれやすくなってしまうので、施工前には必ず掃除をしましょう。
コンクリートの掃除が完了したら、人工芝を仮敷きして両面テープで仮止めをします。
仮止めをしたら、余った部分はハサミやカッターを使ってカットしていきましょう。
適切な長さにカットができたら、人工芝用の両面テープや接着剤を使って人工芝同士を固定し、コンクリートと接着します。
はみ出てしまった接着剤や両面テープなどを掃除し、デッキブラシで芝を立たせれば人工芝の固定は完了です。
プールに適した人工芝を購入して敷いてみよう
プールの下に人工芝を敷くメリットには、以下の3つがあります。
- 土で汚れにくくなる
- 虫が出にくくなる
- 安全性が高くなる
人工芝を敷くだけで、土による汚れや虫の発生が防げるだけでなく、転倒時のケガのリスクも下げられるため、安心して遊ばせられる環境が作れます。
ただし、下地を整えていないと人工芝の劣化を促進してしまい、虫やカビが発生する原因となってしまいます。
暑い日には人工芝の表面温度が60℃を超え、裸足で歩けない熱さになってしまうため注意しましょう。
本記事で紹介したプールの下に敷く人工芝を選ぶ方法は以下の通りです。
- ナイロン製の人工芝を避けて選ぶ
- 透水穴がある人工芝を選ぶ
- クッション性が高いものを選ぶ
プールの下に人工芝を敷く場合、日々水を浴びてしまうため、耐水性が低いナイロン製の人工芝は避けましょう。
透水穴がある人工芝を選ぶと、プールの水や雨に濡れても水が貯まりにくくなります。
子どものケガのリスクを下げたい場合には、最低でも30mm以上の芝丈があるクッション性が高い人工芝を選びましょう。
プールの下にDIYで人工芝を施工する際の手順は以下の通りです。
- 人工芝を用意する
- 地面を整地する
- 防草シートを設置する
- 人工芝を敷いて固定する
本記事で紹介した手順で施工を進めていけば、初心者でも簡単に人工芝を敷けるので、ぜひ参考にしながら試してみてはいかがでしょうか
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