コラム
2023/12/23
山砂を庭に敷く3つのデメリット!施工手順から解消方法までプロが解説
「庭に山砂を敷きたいけど、何かデメリットってある?」
「そもそも山砂とはどんな砂なのか?」がわからず、庭に敷くメリット・デメリットも把握できなければ、庭に敷くのを躊躇してしまいますよね。
庭に山砂を敷く際は、デメリットを考慮して慎重に判断してください。
庭に山砂を敷くと、快適な生活に支障をきたす可能性もあるからです。
そこで今回は、庭に山砂を敷くメリットやデメリット、山砂の施工方法やデメリットの解消方法などをお伝えしていきます。
先に申し上げておきますと、庭に山砂を敷くデメリットを解消したいなら、「人工芝」の施工も合わせて検討することをオススメします。
人工芝を敷けば、山砂のデメリットを解消できるだけでなく、以下のようなメリットを享受できるからです。
- 子どもやワンちゃんを自由に遊ばせられる
- 10年は庭のメンテナンスが不要になる
- 裸足で歩いても汚れにくい
- 1年を通して景観が崩れない
この記事で山砂のデメリットを把握しつつ、快適な庭にするためにも人工芝の可能性についても知ってください。
なお、弊社「もりかわ人工芝」は、人工芝施工の専門業者で、山砂や人工芝の施工を数多く承ってきました。
「山砂や人工芝の施工で絶対に失敗したくない」と少しでもお考えなら、試しに一度弊社にご相談ください。
「とりあえず話を聞いてみたい」といったお問い合わせでも大歓迎です。
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山砂とは花崗岩が風化したもの【真砂土との違いはない】
山砂とは、花崗岩が風化して砂状になったものです。
花崗岩は、マグマが冷え固まってできた岩で、地下深くでゆっくり固まった深成岩に分類されます。
山砂の特徴は、形状が角張っており、粒子同士に隙間が多いことで、排水性に優れていることです。
そのため、庭の芝生の下地に使われることも多くあります。
よく「真砂土とどう違うのですか?」と聞かれることがありますが、真砂土も花崗岩が砂上になったものなので、山砂と大きな違いはありません。
強いていうなら、粒が大きいものを山砂、粒が細かいものを真砂土としているケースもあります。
では、実際に庭に山砂を敷くのはアリかナシかについて、詳しく解説していきます。
庭に山砂を敷く3つのデメリット
庭に山砂を敷くデメリットは以下の3つです。
- 植物が育ちにくくなる
- 砂埃が立ちやすい
- 防犯効果が薄れる
植物が育ちにくくなる
庭に山砂を敷くデメリットの1つ目は「植物が育ちにくくなること」です。
山砂はあくまで「砂」であるため、花や作物など、植物が育つほどの栄養価が含まれていません。
おまけに、植物は葉だけでなく根でも呼吸するので、固まって通気性の悪くなる山砂の中ではうまく呼吸できず、枯れてしまいやすいのです。
山砂で植物を育てるなら、栄養価の高い土(腐葉土など)を混ぜて使う方法がありますが、植物を育てる目的では使用できないと思ったほうがいいでしょう。
砂埃が立ちやすい
庭に山砂を敷くデメリットの2つ目は「砂埃が立ちやすいこと」です。
山砂は砂上のため、1粒1粒が軽く、風に舞いやすい状態です。
そのため、強風で風に飛ばされ、砂埃に立ちやすくなります。
庭に敷いた山砂が砂埃になれば、以下のようにたくさんのリスクがあります。
- 洗濯物が汚れる
- 家に砂が侵入する
- 家の周り(駐車場、玄関など)が砂で覆われる
- 近隣の敷地内に砂が侵入してしまう
山砂が散乱すれば、掃除も大変ですから、山砂を庭に敷くなら、しっかり固めて置く必要があります(山砂を固める方法については後述します)。
防犯効果が薄れる
庭に山砂を敷くデメリットの3つ目は「防犯効果が薄れること」です。
庭が砂利や芝生であれば、それらを踏む音が必ず発生するので、侵入者に気づきやすくなります。
庭が山砂の場合は、撒いて固めるとほとんど平らな土やコンクリートの地面と変わりません。
そのため、泥棒や不審者が庭に侵入してきても、足音が立たないので気づきにくいというリスクがあるのです。
庭に山砂を敷くなら、家に侵入されやすい裏口や死角に防犯砂利を敷いたり、センサーライトをつけるなどの対策を行うことをオススメします。
庭に山砂を敷く4つのメリット
庭に山砂を敷くことには、デメリットだけでなくメリットもありますので詳しく解説します。
庭に山砂を敷くメリットは以下の4つです。
- 庭の雰囲気が明るくなる
- 水はけが良くなる
- 土壌改良に利用できる
- 人工芝や駐車場の下地に適している
庭の雰囲気が明るくなる
庭に山砂を敷くメリットの1つ目は「庭の雰囲気が明るくなること」です。
庭の一面が砂利やコンクリートの場合、無機質な印象になりがちです。
しかし、山砂を敷けば、茶色で温かみを演出できるので、庭の雰囲気を明るくできます。
庭の一面を山砂にする必要はなく、砂利や敷石の隙間を山砂で埋めたり、芝生と山砂を組み合わせるなど、アクセントとして使用してもいいでしょう。
「庭が無機質で冷たい印象だな」と感じているなら、山砂を取り入れてみてはいかがでしょうか。
水はけが良くなる
庭に山砂を敷くメリットの2つ目は「水はけが良くなること」です。
山砂は、前述したとおり、花崗岩という岩が細かくなって砂状になったものです。
砂に水が滞留しにくく、泥上になりにくいので、排水性が高いという特徴があります。
山砂の庭にすれば、雨が降っても水たまりができにくく、泥で庭が汚れる心配もほとんどありません。
しかし、山砂を敷いた地面そのものの水はけが悪ければ、いくら山砂の水はけが良くても水は滞留してしまうので、注意が必要です。
泥になりやすい地面がむき出しの庭よりは、山砂を敷いたほうが庭の快適性は増すでしょう。
土壌改良に利用できる
庭に山砂を敷くメリットの3つ目は「土壌改良に利用できること」です。
山砂そのものには植物が育つ栄養分はあまり含まれていませんが、前述した「水はけがいい」ことで、植物に適した土壌への改良に利用されるケースがあります。
植物に適した土壌は「壌土」と言って、排水性、保水性が良く、肥料(有機物)を多く含んでいるという特徴があります。
前述したように、山砂は排水性に優れているので、その特徴を加える目的で土壌の配合に利用されるケースが少なくないのです。
庭に山砂を敷く目的でなくても、ガーデニングや畑などを庭で行う予定があるなら、土壌改良を目的として山砂を利用できるでしょう。
人工芝や駐車場の下地に適している
庭に山砂を敷くメリットの4つ目は「人工芝や駐車場に利用できること」です。
山砂は、しばしば「人工芝施工」の下地に利用されることが多くあります。
水はけのいい山砂を下地として利用すれば、以下のようなメリットが得られるからです。
- 人工芝や防草シートにカビが生えにくい
- 栄養分が少ないので虫や雑草が繁殖しにくい
- 固まりやすいので防草シートや人工芝を平らに敷きやすくなる
実際に弊社でも、砂利の庭に人工芝を施工する際は、下地を平らにするのに山砂を利用することが多くあります。
また、駐車場によくある「スリット(目地)」に山砂を敷くケースもあります。
山砂を使うことで、駐車場のコンクリート部分が汚れにくくなるというメリットがあるのです。
庭に人工芝の施工を検討しているなら、山砂を利用することも検討してみてください。
なお、弊社「もりかわ人工芝」は人工芝施工の専門業者で、山砂を利用した施工実績も数多くありますので、気軽にご相談ください。
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山砂を庭に敷く3つの方法と手順
庭に山砂を敷く方法は、主に以下の3つの手順を踏みます。
- 山砂を購入する
- 山砂を庭に敷き詰める
- 敷いた山砂を固める
後述しますが、山砂はホームセンターなどでも販売しているので、DIYで敷くことも可能です。
しかし、山砂を敷いたり固めたりする作業は思いの外大変で、専門的な知識や器具が必要になるケースもあります。
そのため、庭に山砂を敷く際は専門業者への依頼をオススメします。
山砂を購入する
庭に山砂を敷く1つ目の手順は「山砂を購入すること」です。
前述したように、山砂(真砂土)はホームセンターやネット通販で販売しているので、気軽に手に入ります。
山砂は20kgで400〜2000円程度が相場で、値段はピンキリです。
後述しますが、10㎡の庭に山砂を敷く場合、少なくても30袋必要になるので、総額1〜6万円ほどかかるでしょう。
市販で買うと少々値段が高いですが、業者から買うと比較的安く収まります。
業者は大量仕入れすることで、割安な価格で山砂を仕入れているからです。
ただし、専門業者に山砂の施工を依頼すると施工料がかかってくるので、その費用も含めて比較する必要があります。
山砂を庭に敷き詰める
庭に山砂を敷く2つ目の手順は「山砂を庭に敷き詰めること」です。
庭に山砂を敷き詰める際は、事前に「大きな石」や「雑草」などは取り除いておきましょう。
石や雑草が残っていると、デコボコができる原因となり、平らに整地できなくなるからです。
山砂は地面から3~5cmの厚みになるように敷きます。
前述したように、10㎡の庭に山砂を敷く場合は1袋20kgの山砂が30袋程必要になるので、それらをすべて庭に広げます。
想像の通り、20kgの山砂を30袋庭に広げるのは、かなりの重労働となります。
知人友人に手伝ってもらったり、便利屋に依頼して手伝ってもらうことも検討したほうがいいでしょう。
一番楽なのは、山砂の施工業者にすべて丸投げすることなので、そちらも検討してみてください。
なお、弊社「もりかわ人工芝」は人工芝施工の専門業者ですが、人工芝施工に伴い山砂を敷設した実績も数多くあります。
山砂のみの施工は承っておりませんが、もし「人工芝の施工も考えている」のであれば、ぜひ弊社にご相談ください。
敷いた山砂を固める
庭に山砂を敷く3つ目の手順は「敷いた山砂を固めること」です。
山砂を庭に敷いたら、平らにするために固めていきます。
山砂を固める際は、以下のような道具が必要になります。
- ハンドダンパー
- 転圧ローラー
- 転圧機
DIYで山砂を敷くのであれば、ハンドダンパーを利用しましょう。
Amazonで1万円前後で売られています。
引用元:Amazon「ハンドダンパー」
ちなみに、弊社が人工芝施工に伴って山砂を敷いた際は、転圧機を使用します。
転圧機で固めれば、他の器具を使うより早いですし、固まり方が違うからです。
「とりあえず山砂を敷ければいい」という場合はDIYでも問題ありませんが、「施工するなら妥協したくない」とお考えなら、やはり専門業者に施工を依頼するのが賢明です。
庭に山砂を敷くデメリットを消すなら人工芝の施工を検討しよう!
山砂を敷くメリットはあるものの、やはりデメリットが気になりますよね。
山砂がむき出しの庭は、庭が明るくなるものの決して景観がいいとは言えません。
また、砂埃が立ったり、防犯効果が薄れるなど、快適な生活に支障をきたす恐れがあります。
庭に山砂を敷くことを検討しているなら、山砂の上から人工芝を敷くことも検討してみてください。
山砂の上に人工芝を敷けば、山砂のデメリットを解消できるだけでなく、以下のように新たなメリットを享受できるからです。
- 子どもやワンちゃんを自由に遊ばせられる
- 10年は庭のメンテナンスが不要になる
- 裸足で歩いても汚れにくい
- 1年を通して景観が崩れない
山砂のメリットである「庭が明るくなる」「水はけが良くなる」は、人工芝を敷くことでも得られます。
「庭を改善するなら、最高に快適な環境にしておきたい」と少しでも感じているなら、これを機に人工芝の施工も検討してみてください。
なお、弊社「もりかわ人工芝」は人工芝施工の専門業者です。
山砂の施工はもちろん、オリンピック委員会の認定工場から良質な人工芝のみを厳選して仕入れ、お客さまにリーズナブルな価格で提供しております。
「とりあえず見積もり額だけ知りたい」といったご要望でも歓迎しておりますので、まずは気軽に弊社までお問い合わせください。
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庭に山砂を敷くかはデメリットを考慮して慎重に判断しよう!
今回は、庭に山砂を敷くメリットやデメリット、施工手順について解説しました。
庭に山砂を敷く際は、以下のデメリットを必ず考慮し、慎重に判断してください。
- 植物が育ちにくくなる
- 砂埃が立ちやすい
- 防犯効果が薄れる
庭に山砂を敷くと、砂埃がまったり、物音立てずに歩きやすいことで防犯効果が薄れるなど、快適な生活に支障をきたす可能性が出てくるからです。
そのため、本文でも紹介したように、山砂のデメリットを解消するには「人工芝」を合わせて施工することをオススメします。
人工芝を敷けば、山砂がむき出しにならないので、砂埃が舞うことはありません。
人工芝を踏む音が発生するので防犯効果も期待できます。
子どもやワンちゃんの遊び場になる、メンテナンスが不要になる、といったメリットもあります。
山砂の施工を考えているなら、合わせて人工芝の施工も検討してみてください。
なお、弊社「もりかわ人工芝」は人工芝施工の専門業者です。
下地として山砂を敷設した実績も数多くあり、実際にお客さまからは、人工芝施工に関して高い評価をいただいております。
「山砂や人工芝の施工で絶対に失敗したくない」とお考えなら、まずは弊社にご連絡ください。
相談や見積もりのみのお問い合わせでも大歓迎です。